【試食レポート】「うまさ開発!高校生うみうまレシピコンテスト」受賞レシピを堪能!期間限定で販売された三陸・常磐の海の幸を使用したセットメニュー

三陸・常磐地域から、“うみ”の“うまいもの”を厳選して紹介するサイト「UMIUMA」(https://umiuma.jp/)を運営している、復興水産加工業販路回復促進センターと東京山手調理師専門学校は、三陸・常磐の水産物の魅力と美味しさを生活者に広く伝えるため、「うまさ開発!高校生うみうまレシピコンテスト」(以下、コンテスト)を2024年1月に開催。

全国の高校26校144チームから、三陸・常磐の海の幸を使用したさまざまなレシピの応募があり、最終審査会では鹿児島県 神村学園高等部の学生チーム「Kamimura」が最優秀賞を受賞した。

さらに、コンテストの最終審査会で選ばれた受賞レシピを元にしたセットメニューを、東急プラザ渋谷 6F「GRAND SESSION」(渋谷)では2/21と2/22の2日間、東京山手調理師専門学校の学内レストラン(桜新町)では2/17、2/23、2/25の3日間販売。

より多くの人に、世界三大漁場と言われる三陸・常磐の水産加工品を知ってもらう機会となった。

舌肥では2/23に東京山手調理師専門学校の学内レストランへ足を運び、実際にセットメニューを味わってきたので、その感想と最優秀賞を受賞した神村学園高等部の学生にレシピに込めた思いや今後の目標を伺ってきた。

冒頭では東京山手調理師専門学校の先生と学生、そして鹿児島からチーム・Kamimuraの2名が登場し、参加者に挨拶を交わした。

当日召されたコースメニューは次の通りだ(★はコンテスト受賞レシピ)。

・帆立のクリーミーサンド★(チーム名「ばにらもなか」 岡山県立井原高等学校 )
・三陸ブリーズサンド★(チーム名「nexus」静岡県立相良高等学校)
・真鯛のカルパッチョ
・イカそうめんと海鮮ムースのカダイフ風イカ墨ソース★(チーム名「Kamimura」 神村学園高等部)
・鴨胸肉のロースト フランボワーズソース 季節の野菜を添えて
・自家製パン
・デザート盛り合わせ

コース最初の突き出しは、帆立のクリーミーサンド。

青森県のボイルホタテを使用し、クリームチーズを挟んだ斬新なメニューで、チーズの中には細かく刻んだたくわんが練り込まれている。

ひとくち口に入れると、食感と味わいの絶妙なハーモニーを感じられる一品であった。

続いては、三陸ブリーズサンドと真鯛のカルパッチョが添えられたプレート料理が運ばれてきた。

ホットサンドになっているという三陸ブリーズサンドの具材には、宮城県の笹かまぼこのほか、青さやツナマヨ、トマトなどが使われていて、見た目以上にボリューム満点。

口当たりが軽やかな真鯛のカルパッチョも美味しくいただくことができた。

そして、メインディッシュの魚料理は最優秀賞を受賞したチーム・Kamimuraのイカそうめんと海鮮ムースのカダイフ風イカ墨ソースだ。

カダイフ麺の代わりに、岩手県のいかそうめんを使用したユニークなレシピだが、イカスミソースと海鮮ムースの相性は抜群。

高校生の考えたレシピとは思えないほどの質の高さで、舌鼓を打つ体験を味わうことができた。

肉料理のメインは鴨胸肉のロースト。肉厚で歯応えのある食感は食べ応えがあり、付け合わせのパンとともに味を堪能した。

デザートにはガトーショコラ、食後のコーヒーと続き、大満足のセットメニューを充分に満喫できた。総じて、高校生とは思えない質の高さと美味しさを兼ね備えた内容であった。

食後にはチーム・Kamimuraの上 優さん、北園 未桜さんにインタビューを実施。コンテストで最優秀賞を受賞した感想を聞くと、「金賞の後に最優秀賞が発表されるので、自分たちのレシピが選ばれるかドキドキしたが、無事に受賞できてとても嬉しかった」と笑顔をにじませた。

海鮮の味を引き立たせるイカスミソースや、カダイフ麺を使う代わりにそうめんを使用し、パリッとした食感を出したところが、レシピでこだわった点だという。

2人は神村学園高等部の調理コースに通っており、調理師免許の取得に向けて日々研鑽を積んでいるそうで、「今回の最優秀賞受賞を機に、さらなる技術を磨き、他のコンテストにも積極的に応募し、成果をあげられるようにしていきたい」とコメントした。

上さんは西洋料理、北園さんは日本料理の道を志し、これからも努力を重ねていくそうだ。

「最優秀賞を受賞できたが、正直に言って良いところだけではなかった。料理の出来栄えやレシピの完成度だけではなく、納得のいくプレゼンができるように準備を行い、次回も連覇を狙いたい」(上さん)

「いろんなコンテストに参加し、賞を取ることができれば、自分の将来にも活きてくる。好きな料理を追求し、もっと成長していけるように頑張っていきたい」(北園さん)

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