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パナソニック「スチームオーブンレンジ ビストロ」が未油調の冷凍フライをサクサクに揚げる機能を新搭載! 果たしてその実力は?

「スチームオーブンレンジ ビストロ」の新製品を6月上旬に発売するパナソニックが、5月28日に「冷凍食品とおいしいくらし 体験セッション」を開催。担当者による新製品紹介のほか、冷凍生活アドバイザーの西川剛史氏を招いたゲストトークも行われた。待望の新製品の進化はずばり「冷凍に関する機能の強化」だ。ここでは当日の内容をもとに、その新機能の魅力をお伝えしていく。

未油調の冷凍フライをおいしく調理する『おまかせ熱風フライ』を初搭載

今回発売される新しい「スチームオーブンレンジ ビストロ(以下、ビストロ)」の大きな注目ポイントは、市販の冷凍フライをおいしく揚げられる新機能『おまかせ熱風フライ』」の追加だ。これはスーパーマーケット等で市販されている未油調(衣付きで揚げる前の状態)の冷凍フライを油で揚げたようにサクサクと、見た目も綺麗に調理してくれるという便利機能だ。

商品説明に先立ち、冷凍食品の最新トレンドをテーマに行われたゲストトークでは、年間約1000品の冷凍食品を試食し、昨今では「冷凍王子」としてメディア出演も多い冷凍生活アドバイザーの西川剛史氏も未油調の冷凍食品に注目。

今後の冷凍食品に求められるニーズとして「時短・簡単便利」「節約」「グルメ」「健康」という4つのキーワードをあげた上で、「節約」の面で未油調商品の需要の高まりを述べ、「フライヤーの設備や油の交換や掃除が必要な揚げ済みの冷凍フライに比べ、未油調のフライは製造コストが低く済むので販売価格も安い」とそのメリットを語った。

これまでビストロにできなかったことを克服

続いて本製品の企画に携わったパナソニック株式会社キッチン空間事業部の安井麻衣氏が、今年で初号機発売から20年目を迎えるビストロの新機能「おまかせ熱風フライ」について解説を行った。

「高精細・64眼スピードセンサー」「3Dアンテナ」「サイクロンウェーブ加熱」「ヒートグリル皿」などを搭載し、冷蔵・冷凍の2品を同時加熱可能、内外のムラを抑えた自動解凍、並べるだけで簡単調理できるおまかせグリルなど、従来からビストロが持つ冷凍品の加熱・調理機能について始めに述べた同氏は、今回追加された「おまかせ熱風フライ」の開発背景を説明。

約9割の消費者が「揚げ物を食べるのが好き」と答えているのに対して、揚げ物を週に1日以上作るという家庭は2割未満に留まっているという同社の行った調査結果を紹介した上で、そのギャップを解消するために「これまでビストロにできなかったことを何とか克服したかった」とその思いを明かし、未油調の冷凍フライを揚げる新機能の開発に挑んだ経緯が語られた。

グリル&オーブン、2つの加熱をミックスして冷凍フライを調理

「おまかせ熱風フライ」実現の鍵は、上面と側面の温度差が大きく、温度上昇が早いグリル機能(大火力極め焼きヒーター)と、上面と側面の温度差が小さく、温度上昇が遅いオーブン機能(コンベクションヒーター)の同時使用だ。

従来品では電流オーバーのため両機能を同時に使うことができなかったが、新製品はオーブン機能の熱量を可変させることによってその課題をクリア。両機能の熱量をバランス良く組み合わせることで、全体に熱が行き渡りつつ、表面全体をサクッと仕上げる冷凍フライの調理を実現している。調理は本体もしくはスマホから設定可能で、会場ではスマホを使ったコロッケの調理が行われた。

まずは専用のヒートグリル皿に未油調の冷凍コロッケを置き、刷毛をつかって上下の表面に油を塗る。そしてスマホで「キッチンポケット」アプリを立ち上げてグリル皿の上を撮影。アプリがスキャンを終えたら、冷凍、コロッケなどの情報を入力し、グリル皿をビストロに入れてスタートを押すというのがその手順だ。

コロッケのほか、フライ、からあげ・春巻き、フライドポテトなど食品に合わせた設定が可能で、コロッケ4個だと約20分で調理が完了する。ちなみにフライドポテトは形状に合わせて「細め」と「その他」を選べるところも開発者の隠れたこだわりとのこと。

見た目、味ともに油で揚げたコロッケと遜色ない仕上がり

会場では、本機能でできあがったコロッケが各席に提供。なお、今回の新製品は耐熱ボウルで様々な料理が作れる「ワンボウル調理」も冷凍食材の対応が強化され、その新機能で作られた豚汁も併せて試食として用意された。

揚げ物というのは、適度に焦げ目のついた見た目も食欲をかきたてる要素のひとつだと思うのだが、まずその点は良好。そして気になる味はというと、外はさっくりと、中は均等に熱が入り、油で揚げたコロッケと遜色なし。いや、むしろ、油の中でフライしていない分しつこさがなく、健康的な印象を抱いた。

個人的に未油調の冷凍フライというと、スーパーで見かけても結局は自宅で揚げる手間を考えて敬遠してしまうのが正直なところだが、大量の油を使わず、またその片付けも要らないと考えると、ビストロとのコンビネーションは極めて便利だと感じた。家族に揚げたてのフライを食べさせたいが。食事の準備にあまり時間をかけることができないという忙しい家庭などにとっては、非常に心強い味方になってくれる優れもの家電といえるだろう。

「スチームオーブンレンジ ビストロ」の新製品「NE-UBS10D」は、オープン価格で販売想定価格は16万円前後。ブラックとオフホワイトの2色展開で6月上旬の発売を予定している。

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