日本酒は中華に合う!? 「菊水」の人気酒2種で“エビマヨ”と極上ペアリング体験
- 2025/6/19
- ライフスタイル

日本酒といえば、刺身や焼き魚などの和食とのペアリングが定番。しかし、今注目を集めているのが「中華料理×日本酒」という新しい組み合わせだ。特に、生原酒の濃厚な味わいは、油や香辛料を多用する中華料理とマッチするという。
今回は、新潟県・菊水酒造の代表銘柄『菊水ふなぐち』と、昨年発売された『菊水しぼりたて純米生原酒』の2種で、中華の人気メニュー“エビマヨ”とのペアリングを実際に検証。その驚くべき相性と味わいの違いをレポートしよう。
日本初の缶入り生原酒『菊水ふなぐち』とフレッシュな味わい『菊水しぼりたて純米生原酒』

菊水の看板商品『菊水ふなぐち』

『菊水ふなぐち』は1972年に登場した日本初の缶入り生原酒としても知られ、今なお愛され続けている菊水のロングセラー商品。アルコール度数は19%と高めの本醸造生原酒で、口当たりは甘みが強く濃厚。ガツンとくる力強さとコクのあるしっかりとした旨み、さらに芳醇な香りで重厚感があり飲み応えがある。
米の旨みが味わえる『菊水しぼりたて純米生原酒』

『菊水しぼりたて純米生原酒』は昨年9月12日に発売されたばかりのニューフェイス。厳選した新潟県産米を100%使用し、火入れや割り水をせず、出来たてのおいしさをアルミ缶に閉じ込めた純米仕込みの生原酒。17.5%とやや高めのアルコール度数で、しっかりとした酸味とキレが強く押し出され、米由来のふくよかな旨味とコクが特徴。米と水のみで醸された、しぼりたてならではのフレッシュな果実のような瑞々しさと華やかな香りが心地よく、非常に飲みやすい。

アルミ缶はしぼりたての鮮度をキープしてくれていただけでなく、フタがパカッと開けやすくそのまま飲める手軽さが有難い。開けた時の爽やかな香りがまた格別だ。グラスに注げばより香りの広がりが楽しめ、一人晩酌するのにちょうどいい200mlというサイズ感。プラスチックの外蓋が付いているので、飲み切らなくても大丈夫。アウトドアで飲むのにも最適だ。
“エビマヨ”とのペアリング検証

いよいよ中華料理とのペアリングの検証だ。中華料理の中でも、日本人に人気の“エビマヨ”。甘酸っぱいマヨソースとプリプリの海老の食感や旨味、さらに油のコクが特徴のこの料理に、生原酒はどのように寄り添うのだろうか。さっそく試していこう。
『菊水ふなぐち』×エビマヨ

エビマヨを食べながら『ふなぐち』を一口飲んだ瞬間、「濃い×濃い」の力強さに驚かされる。『ふなぐち』の甘みとエビマヨの酸味が絡み合い、味に厚みが加わるように感じる。エビマヨの濃い味付けやエビの旨みに、『ふなぐち』の濃厚な力強さが負けておらず、満足感は高め。
『菊水しぼりたて純米生原酒』×エビマヨ

やや酸味のあるスッキリとしたキレのある飲み口が、エビマヨの濃厚さや油の重たさをすっきりとさせてくれる。米の旨みと噛むほどに出る海老の旨み、マヨソースのコクが見事に調和する。フルーティーでフレッシュな味わいがエビマヨを引き立て、どんどんと箸が進んでいく。そして箸が進むとお酒も進んでいく、という好循環だ。飲み応えがありながらも、料理を主役に引き立てる名脇役的な存在である感じた。
“日本酒で中華”のススメ
生原酒のようにアルコール度数が高く、しっかりした旨味の日本酒は、脂っこい中華料理とも非常に相性が良いことを体感した。『ふなぐち』のような濃厚なタイプは、互いの濃さが重厚さを高め、より深い味わいに。特に『菊水しぼりたて純米生原酒』は、落ち着いた旨みで料理を引き立てる上品さがあり、食中酒としておすすめだ。揚げ物や肉料理など、さまざまな料理との相性も良さそう。筆者は今、エビマヨ以外のペアリングも試してみたいという探求心をくすぐられている。中華料理と日本酒のペアリング、ハマりそうだ。
今回のように、家庭でも定番の一皿であるエビマヨと合わせるだけで食卓が一気に華やぐ日本酒の可能性。料理の幅が広がる新たな日本酒の楽しみ方を知ることができた。
商品情報
『菊水ふなぐち』
品目:日本酒
製法:本醸造生原酒
精米歩合:70%
アルコール分:19度
原材料名:米、米こうじ、醸造アルコール
原料米:新潟県産米100%使用
容量:200ml/500ml/1,500ml
『菊水しぼりたて純米生原酒』
品目:日本酒
製法:純米生原酒
精米歩合:70%
アルコール分:17.5度
原材料名:米、米こうじ
原料米:新潟県産米100%使用
容量:200ml
菊水酒造 公式サイト:https://www.kikusui-sake.com/