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キッチンを飛び出したジップロック(R) 20の界隈で問う「あり?なし?」

冷蔵庫やキッチンで活躍する保存袋として知られるジップロック(R)。食材の鮮度を保つパートナーとして、長年家庭に定着してきた存在である。しかしその便利さは、食生活にとどまらず、日常のあらゆる場面に広がりつつある。近年では、ライブやイベントで購入した推し活グッズを保護したり、ガチャガチャで手に入れた小さなコレクションを整理するために活用されたりと、思わぬ方向にその役割が広がっている。

背景にあるのは、単にモノを保存するだけでなく「見せながら守りたい」というニーズの高まりである。透明で丈夫、かつサイズも豊富なジップロック(R)は、収納しつつも中身を見せられる点で支持を集めている。これまで「食品保存」という枠組みで語られることの多かった製品が、生活者の創意工夫によって新たな文化に溶け込もうとしているのである。こうした流れを受け、旭化成ホームプロダクツは「ジップロック(R) ありなし国民大調査」を企画。食品保存袋の枠を超え、社会の中でどう使われうるのかを広く問いかける試みであり、生活者参加型のユニークな調査として注目を集めている。

20の“界隈”を舞台にした問いかけ

今回の調査では、特設サイト上で20種類の「界隈」におけるジップロック(R)の使い方が提示されている。推し活界隈の「メンカラジップロック(R)」、ガチャ界隈の「コレクションジップロック(R)」、DIY界隈の「工具箱ジップロック(R)」、登山界隈の「トレッキングジップロック(R)」など、そのバリエーションは多岐にわたる。

さらに、カメラ、キャンプ、コスプレ、読書、フェスといった趣味やライフスタイルの領域にも及び、それぞれの場面で「あり」か「なし」かを問いかける構成となっている。投票は誰でも参加でき、結果は後日公開される予定だ。まさに「生活者の声が未来をつくる」プロジェクトであり、ジップロック(R)の新しい役割を可視化する仕組みである。

このような取り組みは、単なる消費者アンケートにとどまらず、「暮らしの道具」を社会的な文脈に置き直す試みでもある。例えば「大阪おばちゃん界隈」の「アメちゃんジップロック(R)」という提案は、地域文化と生活の知恵を重ね合わせたユーモラスな視点であり、投票するだけでも楽しめる仕掛けとなっている。

「ジップロック(R) ありなし国民大調査」概要
特設サイト公開日:2025年9月3日(水)
投票期間:2025年9月3日(水)0:00~9月21日(日)23:59
投票方法:特設サイトにアクセスし、提示された使い方に「あり/なし」で投票
結果発表:2025年10月6日(月)
特設サイトURL:https://ziploc-life.jp/arinashi/

渋谷でのリアルサンプリングイベント

オンライン投票だけでなく、リアルイベントも開催される点が今回の特徴である。特に「推し活界隈」と「ガチャ界隈」をターゲットにしたイベントが、9月6日から7日にかけてタワーレコード渋谷店で、また9月13日から14日にかけて渋谷センター街の#C-plaで実施される予定だ。
来場者には、ジップロック(R)フリーザーバッグ(Mサイズ)とカラーストラップが配布され、推しグッズやガチャコレクションをその場で収納してバッグのように肩掛けできる体験が用意されている。単なる配布にとどまらず、「ありなし国民大調査」にその場で投票できる仕組みも組み込まれており、参加者がジップロック(R)を「自分の生活にどう取り入れるか」を考えるきっかけとなる。

ジップロック(R)ありなし国民調査 リアルサンプリング
〈開催日程・場所〉
「推し活界隈」イベント:2025年9月6日(土)~7日(日)11:30~19:30 @タワーレコード渋谷店
「ガチャ界隈」イベント:2025年9月13日(土)~14日(日)11:00~19:00 @#C-pla 渋谷センター街店

また、SNSキャンペーンとも連動しており、投票内容をシェアすることでオリジナルグッズやAmazonギフトカードが抽選で当たる。X(旧Twitter)上で指定ハッシュタグを付けて投稿するだけで応募が完了する仕組みは、拡散性が高く、多くの生活者を巻き込む可能性を秘めている。こうしたリアルとオンラインの融合は、単なる製品プロモーションではなく、「体験を通じて新しい価値を知ってもらう」ことを目的とした施策であるといえる。

ジップロック(R) ありなし国民調査 参加キャンペーン
応募期間:2025年9月3日(水)0:00~9月21日(日)23:59
応募方法:
・公式Xアカウント(@asahikasei_hp)をフォロー
・特設サイトで「あり」と思った界隈を選択
・指定ハッシュタグ「#ありなしジップロック」をつけてXでシェアすると応募完了
賞品:GREGORY × ジップロック(R) × BEAMS COUTURE デイパック 100名様
Amazonギフトカード3,000円分×100名様
当選発表:キャンペーン終了後、当選者には公式XからDMでご連絡

環境課題に向き合うジップロック(R)

「ありなし国民大調査」が生活者との共創をテーマにしている一方で、旭化成ホームプロダクツはサステナブルな社会実現にも力を注いでいる。その代表例が「Ziploc RECYCLE PROGRAM」である。

この取り組みでは、使用済みのジップロック(R)を回収し、新たなプラスチック製品に再生している。たとえば廃棄されがちなビニール傘の問題に着目し、リサイクル素材を傘布に活用するプロジェクトを展開。オリジナルの傘作りキットを用いたワークショップは、自治体や教育機関でも開催され、環境意識を高める活動につながっている。さらに、リサイクルしたジップロック(R)素材を使ったごみ拾い用トングの製作や、環境団体への貸与なども行われている。便利さを追求するだけではなく、未来の暮らしを守る視点を取り入れることが、ブランドとしての信頼性を高める要因となっている。このような活動は、製品そのものが持つ価値を超え、企業と生活者が共に未来を考える「共創の場」を提示しているといえる。

生活者とともに描く未来

ジップロック(R)は、もはや単なる保存袋ではない。日常の中で「見せる収納」や「趣味の相棒」として機能する姿は、生活者自身の工夫とともに広がってきた。そして今回の「ありなし国民大調査」は、その広がりを公式に問いかけ、未来の使い方を共につくり出そうとする試みである。この調査に参加する一票は、製品の未来像を示すだけでなく、自らの暮らしをどう豊かにしていくかという問いにもつながる。渋谷でのイベントやSNSキャンペーンは、その考えを行動に移す場を提供している。

一方で、環境問題に対する真摯な取り組みも同時に進められている点は見逃せない。リサイクル活動やワークショップを通じて、便利さと持続可能性の両立を模索する姿勢は、今後の製品に求められる在り方を象徴している。

ジップロック(R)の「あり/なし」をめぐる投票は、単なる遊び心を超え、私たちが日常をどうデザインするかを映し出す鏡である。保存袋という実用品が、文化や社会課題との接点を持ち、共に未来を形づくる存在へと変わりつつあるのだ。

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