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「うなぎ四代目菊川」の新店がNEW美食スポット・なんばセントラルイータリーにオープン! 鰻丸ごと一本の“かりふわ蒲焼き”を独り占めする幸福体験

国内外54店舗を展開する「うなぎ四代目菊川」の新店・なんばセントラルイータリー店が10月1日にオープンし、開店に先立ってメディア関係者らを招いた試食会が行われた。大阪・難波のなんばオリエンタルホテル1・2階に開業したグルメフロア「The Namba Central Eatery」内に構える同店。試食会には同店を運営する株式会社パッションギークスの阿部翔悟社長が挨拶に立ち、名物である「一本うなぎ」のこだわりや誕生秘話などが語られた。

注目新スポット「なんばセントラルイータリー」に54店舗目を出店

難波の中心地に新たに生まれた美食街「The Namba Central Eatery(なんばセントラルイータリー)」。ラグジュアリーさを醸すその真新しい館内の2階に、「一」と筆書きされた暖簾が印象的な「うなぎ四代目菊川」の新店がある。

うなぎ四代目菊川は、名古屋で90年以上の歴史がある鰻卸業者をルーツに持つ株式会社パッションギークスが展開している鰻料理専門店だ。「日本の食文化を世界と未来へ」をミッションに掲げ、2017年の創業から国内外に50店舗以上を出店するなど、業界の風雲児として知られる。全店の店内にライブキッチンカウンターを備えているのが特徴で、今回の新店は外国人観光客の多い難波の立地を反映し、4つの個室を含む純和風を意識した造りとした。

この日の試食会では、同社の阿部翔悟社長となんばオリエンタルホテルの箕輪将臣総支配人が挨拶。始めに「今日はお料理を召し上がっていただくだけでは知っていただけない、うなぎ四代目菊川の内側とこだわりをお伝えしたい」と阿部氏が述べた一方、箕輪氏は「海外の方が日本を旅先に選ばれる理由の中で“食の体験”は非常に高い地位にあり、そうした中で私たちはこのなんばセントラルイータリーを地域の方のみならず海外からのお客様にも日本の優れた食文化を届けられる場にしていきたいです」と本施設にかける思いを語った。

株式会社パッションギークスの阿部翔悟社長(左)となんばオリエンタルホテルの箕輪将臣総支配人(右)

うなぎ四代目菊川の名物「一本うなぎ」が放つ、“そそる”ビジュアル

試食会は、看板料理である「蒲焼き一本重」(5,700円)と「一本ひつまぶし」(5,900円)のうち一品が招待客に一人一食ずつ提供される形で行われ、筆者は鰻の身のように長い熟考の末、「蒲焼き一本重」を選択。その上で待つこと数分、うな重といえば長方形で漆塗りの器という先入観があったが、目の前には見慣れない細長い重箱が…。そして香ばしい香りを微かに感じつつフタを開けてみると、自慢の「一本うなぎ」がついにお目見え。

ここで阿部氏の説明を交えていくと、同社では各産地から熟練の目利きで仕入れた鰻を、愛知県の本社にある「立場」という保管所の井戸水で泥抜きし、活きたままで店舗に直送して使っている。高温の炭火で外はパリッ、中はふわとろに直焼きするこだわりとの相性から「サイズは3.5P(1キロあたり3.5匹)の大きさに決めている」そうだ。

また、一本うなぎで提供するのは見た目のインパクトだけでなく、「切った状態で焼いた時に比べて脂が落ちない」ところにもメリットがあるという。当初は木の器で提供していたが、保温性を良くするため磁器の特注容器を使うようになったそうで、焼きに使う備長炭も自社で素材選びから生産に関わるこだわりぶり。

こだわりをしっかり紹介できたところで、いよいよ実食。正直、この贅沢感あふれるビジュアルをどう崩していいものかと躊躇していたのだが、「豪快に食べた方がおいしいですよ」という阿部氏の言葉に肩を押されて最初のヘラを入れる。

東の出身で関東風になれている身としては関西風の地焼き自体が新鮮な体験だが、触れ込み通りパリッと仕上がった皮目は絶妙な香ばしさで、「特に海外のお客様は焦げに対して敏感なので、焼き加減にはかなり気を遣っています」という阿部氏の言葉にうなずける。

対して身は鰻そのものの滋味が凝縮された食感で、ピリッとした刺激のある粉山椒と削りたての新鮮な香りが楽しめる実山椒という2種の山椒との組み合わせもしっかりと楽しむことができた。

国内外の観光客集まる難波で“本物”を提供していく

ちなみに、現地を訪れて強く感じたのは、ライブキッチンカウンターの調理場にみなぎる「若さ」だ。

「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」とよくいわれる鰻職人の世界だが、うなぎ四代目菊川では「職人的な技術も言語化して教え、若い子でもどんどん鰻に触ってもらう」(阿部氏)ことで早いうちから経験を積ませているという。また、年に一度「うなぎサミット」と題した社内イベントを行い、社員間の技術交流の場を設けることで職人の早い成長を促している。結果、未経験者でも1年ほどすれば何らかのポジションで一人前の職人に育つといい、日々状態の違う鰻を高温で焼くという自動化が難しい仕事において、若い力が大きな原動力になっている。

なお、なんばセントラルイータリー店ではインバウンド客を想定し、刺身や天ぷらを合わせた「特別一本重御膳」(8,100円)と「特別一本ひつまぶし御膳」(8,300円)の提供も行う。

「特別一本重御膳」(左)/ 「特別一本ひつまぶし御膳」(右)

昨今は低価格帯でうなぎを提供する飲食チェーンも増え、消費者がうなぎを食べる機会が増えていると肌で感じる。そうした中、「日本の方にも海外の方にも、日本人が培ってきた技術を踏襲した“本物の味”をしっかり届けていきたい」と話してくれた阿部氏。一方で、箕輪氏からは「菊川さんのように独自性と本物を提供するレストランフロアがあることで、ホテルの魅力も強く訴求できる」という声が。両者に共通する「本物」という言葉が、実際の味や空間を体験して強く響く試食会だった。

「うなぎ四代目菊川 なんばセントラルイータリー店」は、大阪・難波のオリエンタルホテル内「The Namba Central Eatery」2階に10月1日にオープン。鰻丸ごと一本を独り占めで味わう幸福体験をあなたもぜひ。

「うなぎ四代目菊川 なんばセントラルイータリー店」
所在地:大阪市中央区千日前2-8-17 なんばセントラルイータリー2F
営業時間:11時~15時(14時L.O.)、17時~22時(21時L.O.)
定休日:なし(施設に準じて臨時休業等あり)

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