“幸福度と趣味の関係性”を調査 人生100年時代を楽しむ秘訣は「隠れ趣味」!?

近年、人生80年時代から人生100年時代へと移行しつつあると言われてきているが、その長い人生を幸せで充実したものにするためにはどう過ごすのがよいのだろうか。今回は、人生をより良くするヒントとして、株式会社Hakuhodo DY Matrixのシンクタンク「100年生活者研究所」が実施した、人生100年時代における幸福度と趣味の関係性を明らかにする調査結果を紹介しよう。

今年のゴールデンウィークは、国内旅行やショッピングなどの趣味に時間を費やす人が多くなる可能性や、5月8日(月)から、新型コロナウイルス感染症の扱いが「5類」へ引き下げとなり、外出自粛や緊急事態宣言などの行動制限がなくなるため、これまで控えていた趣味や余暇活動を再開する人も見込まれている。このような背景に合わせ、「100年生活者研究所」では、人生の幸福度に趣味がどのような影響を与えるのか調査した。

その結果、現在の幸福度を10点満点で聞いた728名のうち、全国平均(6.46点)を超える7点以上だった421名の約5割は趣味がないと答える一方で、8割以上が趣味とは言えないが楽しくて続けている「隠れ趣味」=“周囲に言うレベルではないが、日々の生活の中で楽しくて続けていることや習慣”を持っていることがわかった。また、「100歳まで生きたい」という気持ちは「隠れ趣味」を持っている人の方が、持っていない人より1.8倍高いことも明らかとなり、人生100年時代に対して好意的な反応を示した。

<調査結果詳細>

■幸福度の高い人の56.2%は「明確な『趣味』はなし」

現在の幸福度を10点満点で聞いた728名のうち、全国平均(6.46点)を超える7点以上だった421名に「Q1. あなたの趣味を教えてください」と質問したところ、「国内旅行」が17.3%、「音楽鑑賞」が14.6%、「読書」が14.2%。一方、56.2%が「明確に『趣味』と答えられるものはない」と回答し、幸福度の高い人でも自ら趣味と認識しているものはないことが明らかになった。

■幸福度の高い人の86.5%は、趣味とは言えないが日常生活で楽しくて続けていることや習慣が「ある」

Q1の回答者に、趣味とは言えないが日常生活で楽しくて続けていることや習慣があるかを聞いたところ、「ある」と回答したのは86.5%。これを個数別で内訳をみると、「1~3個」が66.1%と最も多く、「4~6個」が16.6%、「7個以上」が3.9%だった。

「隠れ趣味」自由回答・一部抜粋
・おいしいものを食べる(男性、20代)
・ポイ活(男性、40代)
・好きな歌手の歌をきく(男性、60代)
・韓流ドラマを見る(女性、60代)
・書類を整理・分類して、部屋をすっきりさせる(女性、80代)

趣味と言わない理由 自由回答・一部抜粋
・趣味というにはレベルが低いから(男性、70代)
・暇つぶし程度なので、時間を忘れる程度にのめり込むようなことではないため(女性、30代)
・一時的にやめてしまうこともある(男性、20代)
・はじめたばかりだから(男性、50代)
・毎日のルーティーンワークで、特別なことをしているわけではないから(男性、60代)

■「隠れ趣味」を4~6個持っている人の幸福度が最も高く、持っていない人は最下位に

「Q3.あなたはいま、どの程度幸せか」(n=728)質問したところ、「隠れ趣味」の個数別幸福度は「4~6個」が最も点数が高く、「ない」が最も低い結果となった。「1~3個」と「7個以上」は、ほぼ同点数だった。

■「隠れ趣味」は「気分転換・リフレッシュできる」「楽しい気持ちになれる」が50%超え

「Q4. 趣味とまでは言えないが、実は楽しくて続けていることや習慣は、あなたの生活にどのようなよい影響がありますか?」(n=593)と質問したところ、「気分転換・リフレッシュできる」が71.1%、「楽しい気持ちになれる」が59.5%で、この2つの回答が50%を超えた。

■「100歳まで生きたい」という考えは、「隠れ趣味」がある人の方が、ない人より1.8倍高い

「Q5. 平均寿命が延び、人生100年時代がやってくるといわれています。あなたは100歳まで生きたいと思いますか」(n=728)を質問したところ、「隠れ趣味」がある人の26.3%が「そう思う」と回答。「隠れ趣味」がない人の13.9%と比べ、1.8倍高い結果となった。

■「自分の100年の人生」のイメージは、隠れ趣味のある人の方が、ない人より3.3倍高い

「Q6. 「人生100年時代」と言われていますが、あなたは『自分の100年人生』をどの程度イメージできますか」(n=728)を質問したところ、「隠れ趣味」がある人の20.2%が「イメージできる」と回答。「隠れ趣味」がない人の6.0%と比べて3.3倍高い結果となった。

<結果要約>
1.幸福度の高い人の半数は「趣味はない」と答えたが、隠れ趣味を持っているのは86.5%
2.隠れ趣味を4~6個持っている人は、「ない」と答えた人より幸福度は高い傾向にあった。
3.「100歳まで生きたい」という気持ちは、隠れ趣味を持っている人の方が、ない人と比べて1.8倍高い。

<調査概要>
・調査目的:100年人生と趣味の関係を把握する
・調査手法:インターネットモニター調査
・調査期間:2023年3月
・調査対象者:20~80代以上の男女728名

研究員 宮下陽介氏のコメント

「隠れ趣味」を持っている人は、人生100年時代を前向きに捉えていることが明らかになりました。「隠れ趣味」によって小さな楽しみを重ねていくことで、日常生活を幸せに過ごしているという実感が高まるのではないのでしょうか。実際、自由回答では「スキマ時間の楽しみになる」(女性、40代)、「その時々で気分転換ができる」(男性、70代)といった声が上がりました。人生100年時代においては、長期的な視点で人生を設計したり、未来を考えたりするではなく、一日一日を大切に楽しむことが重要なのかもしれません。

本研究を基に、人生100年時代をより良いものにするヒント
・人に言えないレベルの趣味でも、「隠れ趣味」として楽しむ
・「隠れ趣味」はゆるく続けても問題ない。熱狂しなくても好きという気持ちが大事
・「隠れ趣味」で毎日が楽しくなると、人生100年時代もイメージしやすい

趣味があったら毎日楽しく充実して過ごせるだろうとは思っていても、なかなか打ち込めるものが見つからない、続けられないという人も多いことだろう。今回の調査の結果では、特別な趣味と呼べるものでなくても美味しいものを食べる、好きな歌を聴くなど好きなことを楽しく続ける「隠れ趣味」も人生を楽しむことに繋がることがわかった。

まずは今年のゴールデンウィーク、気の向くままに自分が楽しいと思えることをして過ごしてみてはいかがだろうか。

■Hakuhodo DY Matrixについて
Hakuhodo DY Matrixは「The well-being company」として人々の幸福と健康の増進に役立てることを目指し、博報堂DYホールディングスのグループ会社として2021年4月に創業。「100年生活者を見つめ、人生を通してWell-beingであり続けられる理想社会の実現に貢献する」というミッションの下、人生100年時代の幸せをテーマにした調査リリースを発信・提案している。
URL:https://hdy-matrix.co.jp/

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