あの成城石井が“最強コスパ”で送る、チーズ&ワイン好き必見の「立冬フェア」が開幕
- 2025/11/8
- グルメ

全国200以上のスーパーマーケットを運営する成城石井が、11月7日から全店舗で展開する「立冬フェア~チーズとワインでおいしい冬支度~」のメディア向け試食会を東京都内で開催した。本格的な冬を前にして濃厚なグルメが恋しくなるこの時期に、本フェアで同社がフィーチャーする食材は「チーズ」。昨今の物価高騰において輸入チーズの価格も跳ね上がる中、自社が持つ貿易機能と製造機能を活かした、価格面においても魅力度の高い商品がラインナップされた。会場では新商品の一部を試食。本フェアのもうひとつの特徴であるワインとのペアリングで、その味わいを体験してきた。
自社の貿易機能×製造機能を最大限活かした商品展開
二十四節気のうち、冬の訪れを告げる「立冬」。今年は11月7日がその日にあたり、同日に始まる成城石井の「立冬フェア」では「Lit(照らす)To(冬)=立冬」という独自の解釈のもと、チーズを使った自家製惣菜やデザート、加工品など、新商品17品を含む最大32品が店頭に並ぶ。

この日の試食会では、同社商品本部・商品部の星野鉄兵さんと小林さゆりさんの説明を聞きながら6品の新商品を試食。冒頭で概要説明を行った星野さんは、為替の影響などに伴う昨今の物価高騰について触れた上で「チーズにおいても、例えばフランスから輸入するカマンベールチーズはここ3年程度の間に店頭価格が3、4割程度上がっています」と述べつつ、「こういう状況下だからこそ、弊社が持つ輸入子会社の貿易機能とセントラルキッチンの製造機能を掛け合わせて、可能な限りお求めやすい価格の商品展開ができると考えました」と本フェアの中心にチーズを据えた理由を説明した。

最初に提供されたのは、『成城石井 クリームチーズたまり醤油漬』(539円、以下、価格はすべて税込価格)と『成城石井 メープルシロップとピーカンナッツのクリームチーズ』(539円)というクリームチーズの加工品2品だ。
前者は、たまり醤油を使用した自社製のタレに少し固めのクリームチーズを漬け込んだ、醤油の香りとチーズの酸味の融合が楽しい一品で、小林さんは「たまり醤油を使ってコクのある味わいに仕上げており、お好みの大きさにカットして鰹節をトッピングするといった楽しみ方もできる商品です」とその魅力をプッシュ。

一方で、後者はキャラメルコーティングしたアーモンドとクルミをクリームチーズに混ぜ込み、メープルシロップをまとわせたピーカンナッツをのせたスイーツ感もある一品。「自社輸入のチーズを一部に使い、ピーカンナッツは自社でローストしたものを強い風味と香り高さが特徴のメープルシロップに絡めています」と小林さんは言い、仕入れ面に加え、3歩、4歩と加工の手間をかけているところに本フェアのこだわりが色濃く表れた商品でもある。2つ並べて供された一皿は、それだけでお酒が欲しくなる上品な佇まいだ。
肉団子の平原の中をチーズの大河が流れる
次に提供された『成城石井自家製 イタリア産リコッタチーズとバジルのトマトソースパスタ』は、パルミジャーノ・レジャーノを使ったトマトソースの上に自家製のジェノベーゼソースをかけ、リコッタチーズなどをトッピングしたパスタ。リコッタチーズを少しずつパスタに絡めていくことで味変が楽しめる一品だ。

価格面でも魅力を打ち出したい本フェアにおいて、社内の商品検討会では「冷凍のリコッタチーズを使えば価格を抑えられるのでは?」という意見もあったそうだが、「トマトの酸味をチーズがまろやかにするというパスタを作りたい中で冷凍のものでは風味が弱かったため、原価が高くてもシェフが納得のいくものを選びました」と小林さん。その代わりに他の材料を自社輸入することでコストダウンを図ったそうで、「最後の最後まで1円単位の原価調整をして、税抜599円の価格に仕上げました」と、ここまで漕ぎ着けた道のりを語った。
続く『成城石井自家製 3種チーズの国産豚肉団子』は、洋風の肉団子の上にレッドチェダーを使用したチーズソースとトマトソースをかけ、さらにレッドチェダーチーズ、モッツァレラチーズ、ゴーダチーズをトッピングした一品。説明に用いたチーズの単語数からも想像できるように、その見た目は肉団子の平原の中をチーズの大河が流れる、チーズ好きを放っておかないビジュアルだ。

小林さんからは「ワインに合うのはもちろん、ご飯のおかずにもなりますし、ミートソースパスタにトッピングしたりパンに挟んだりしてもおいしいです」という提案が。実際に味わってみると、パンチの効いた肉団子と溶け合う3種のチーズが口の中で融合し、超濃厚な味わいが楽しめた。


その後は『成城石井自家製 3種チーズと牛肉ラグーソースのポテトグラタン』と『成城石井 無花果とゴルゴンゾーラのチーズケーキ』も試食し、それぞれのこだわりを感じることができた。
ワインとのペアリングで商品提案。プロデュースバーでも新商品
今回のもうひとつの主役がワインだ。本フェアではソムリエ資格を持つ酒担当バイヤーが“チーズに合うワイン”7品を厳選。さらにチーズプロフェッショナルの資格を持つ乳製品バイヤーと試食・試飲をして決めたペアリングを店内POPで提案している。

この日の試食でもそれぞれの商品に併せて3種のワインが提供され、星野さんが各ペアリングについて説明。そのうち、瓶内二次発酵によるキメ細かい泡立ちが特徴の辛口スパークリングワイン『ヴーヴ アンリブリュット』(2080円/750ml)と『成城石井 クリームチーズたまり醤油漬』の組み合わせでは「ワインのまろやかな酸味とクリームチーズの酸味による“酸味の調和”」という言葉で相性の良さが語られた。

一方、同社が「立冬ヌーヴォ」と称して3年前から発売している『ジョニーQ ヌーヴォ2025』(1859円/750ml)は、本フェアに向けてチーズに合うブレンドで仕上げられたオーストラリア産赤ワイン。空輸ではなく船便で運ぶことで手頃な価格を実現しているのもポイントで、『成城石井自家製 イタリア産リコッタチーズとバジルのトマトソースパスタ』との組み合わせでは「ジョニーQ ヌーヴォの特徴である新酒らしいフレッシュさと奥深い熟成感が、本商品のトマトソースとバジルから感じられるフレッシュさやリコッタチーズの旨味にマッチしています」など詳しい説明があった。

なお、本フェアでは同社がプロデュースするワインバー「Le Bar á Vin 52 AZABU TOKYO」でも2つの新商品を販売。そのうち、この日は『16か月熟成グラナ・パダーノPDOチーズとフレッシュトマトのクロスティーニ』が『アバツィア プロセッコ ブリュット』とのペアリングで提供され、同社で外食事業を担当している巣瀬雅人さんがこだわりを説明。3つの食感でグラナ・パダーノを楽しむ一皿を「削りたての繊細な口溶けと溶かしたチーズの滑らかな舌触り、焼き上げたチーズのパリっとした食感。そのハーモニーをお楽しみください」と述べた。
成城石井らしさが光るチーズとワインのペアリングで寒い時期への食の衣替えを提案する今回のフェア。バイヤーが厳選した“確かなもの”を揃える成城石井に「コスパ」という言葉は似合わないが、星野さんや小林さんの話を聞いて、今回ばかりは「最強コスパ」とタイトルに使いたくなる衝動に駆られた。
「立冬フェア~チーズとワインでおいしい冬支度~」は、11月7日から成城石井全店舗で開催。ぜひこの機会に成城石井に足を運んでみてはいかがだろうか。








