「“素の自分”と向き合える時間が増えた」女優・ゆいかれんが日々の暮らしで実践する美容・健康ルーティン
- 2025/11/17
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2023年4月に宝塚歌劇団を卒業後、女優として活躍されているゆいかれんさん。多忙を極めるなかで、日々の生活で意識している健康法やメイク術、そして今ハマっている趣味などについて話を聞きました。
忙しさの中で忘れていた“自分”と向き合えるようになった
── 本日はよろしくお願いします。元タカラジェンヌとして、現在では多くのテレビドラマに出演されていますが、宝塚歌劇団に在籍していた頃と大きく変わったことはどんなことでしょうか?
宝塚の時は本当に毎日舞台のことで頭がいっぱいでした。朝から晩まで稽古して、公演が始まるとさらに舞台中心の生活が続いたりと、自分の時間はほとんどなかったんですよ。週に1日ほどオフもあったんですけど、やはりどうしても翌日のことを考えて舞台で使う小道具や化粧品を買いに出かけたりして、完全に“素の自分”に戻る時間はほとんどありませんでした。
でも、宝塚を辞めてからは少しずつ自分のやりたいことや、趣味のことについて考える時間が増えました。
自分を見つめ直すきっかけができたことで、自分は何が好きなのか、何に心が動くのかというのが次第にはっきりしてきたように感じています。
── 仕事の環境も変わり、“素の自分”と向き合えるようになったということですね。

そうなんですよ。宝塚にいた頃は常に自分の立場を意識して生活していたので、どうしても“芸名の自分”でいる時間が長かったように思います。しかし、今では友人と過ごす時間が増えて、少しずつ“素の自分”を取り戻している感覚があります。
宝塚の中にいると、その独特の世界観や空気感があって、同じ話題で盛り上がったりしていたんですが、いざ外の世界に出てみると、今までの当たり前が通じない瞬間もあって。本当に最初は少しギャップを感じましたが、逆を言うとすごく新鮮で、その違いを楽しめるようになりましたね。
お仕事の中でも、新しい出会いが本当に多くて、共演者の方々はもちろん、映像の現場で関わるスタッフさんたちとの出会いもすごく刺激的です。私はもともと人と話すのが好きなので、いろんな方々からお話を聞けるのが今の一番の楽しみになっています。
素肌感をなくす厚塗りメイクから“抜け感”の出るメイクへ
── 在団中はご自身で舞台メイクをされていたんですよね。メイクはよく研究されていましたか?
舞台に立っていた頃のメイクは、照明の中で映えるように仕上げることが大切だったので、とにかく自分の素肌感をなくす厚塗りメイクが中心でした。それが現在は、自分のもともと持っている顔の造形やお肌をより良く見せるように、あまり濃いメイクはしなくなりました。
ファンデーションもほとんど使わず、日焼け止めと少しのコンシーラーだけで過ごすことが多いですね。最近は“抜け感”のある雰囲気のほうが素敵だなと思うようになりました。色を重ねたりアイラインを強く描いたりするよりも、あえて控えめなほうが自然で魅力的に見えるんですよね。
在団中からずっと、自分の顔を鏡で見て研究して、いろんなメイクを試してきましたが、ハイライトを少し変わった位置に入れてみたり、アイラインをあえて極薄く引いてみたりと色々と試すうちに、私の顔には“引き算のメイク”がしっくりくると気づいたんです。
最近では、ドラマや映像の現場で女優さん自身がメイクされる方も多いですが、私はまだ映像の世界に入って2年なので、まずはプロのメイクさんにお願いするようにしています。そこで少しずつ学びながら、自分らしいメイクを探しているところですね。
ちなみに、私は&be(アンドビー)の化粧品が大好きで、普段から愛用しています。また、YouTubeでメイク術を教えている河北裕介さんにずっと憧れていて、その方が使う化粧品はほぼ揃えて持っていますね(笑)。
美と健康を保つためのルーティン。「サプリメントとストレッチは欠かせない」
── タレント活動や俳優業に忙しくしているかと思いますが、日々の健康法について教えてください。

在団中は、毎日朝から晩までお稽古づくしで、体を動かしっぱなしでした。汗もたくさんかいて、体調を崩す暇もないくらい忙しかったので、当時はサプリメントに頼ることはほとんどなかったんです。
でも、退団してからは汗をかく機会が減って、美容のことを調べる時間が増えたことで、サプリメントに興味を持つようになりました。そんななか、知り合いの方にオススメしてもらった「Refeelas(リフィーラス)」というNMNサプリメントを飲むようになり、最初はとりあえず試してみる感じだったんですが、2か月目くらいから「これはいいかも」と感じるようになりました。
特に目覚めがすっきりするのと、肌のターンオーバーが整ってきた実感があり、そこから体調管理のために漢方やサプリメントを取り入れるようになりました。
最近では「iHerb」のサプリメントがお気に入りでたくさん摂取しています。例えば、むくみ対策にカリウムのサプリメントを飲んだり、ビタミン不足対策にビタミンA・B・C・Eと4種類のサプリメントを摂るようにしています。そのほか、ビオチン、グルタチオン、クロロフィルなど、箱にぎっしりサプリメントが入っていて、毎日飲むのがルーティンになっていますね。
それから、お風呂上がりに1〜2時間ストレッチをするのも日課です。ドラマを見るのが好きなので、ストレッチをしながら“ながらドラマ”をするのがちょうどよくて。気づいたら夜中になってることもあります(笑)。あとは歩くのも好きで、家の近くだと5駅分くらいは平気で歩きます。走るより歩く方が体にいいと聞いたので、少し早歩きでウォーキングするのが習慣になっています。
── 最近ハマっている趣味は何かありますか?
最近アクションのお稽古を始めたこともあり、体づくりを意識するようになりました。宝塚時代は毎日体を動かしていましたが、今は運動量が減っているため、あらためて意識的に体づくりに取り組んでいますね。
それから、料理もすっかり趣味として定着しました。現役の頃から自炊はしていたのですが、退団後はさらに夢中になっていて、特に魚をさばくのが好きなんですよ。友人に教えてもらって、今ではタイとかアジとか、だいたいの魚は自分でさばけるようになりましたね。ちなみにハンバーグや回鍋肉、麻婆豆腐などが得意料理です。
(小見出し)“ご縁”を大切に、役を通して新しい自分と出会いたい
── 今のゆいさんが大事にされていること、今後挑戦してみたいことや展望があれば教えてください。

ありがたいことに宝塚を退団してから2年になりますが、いろんな映像作品に参加させていただく機会が増えました。そうしたなかで大切にしているのは、人との“ご縁”です。一度ご一緒したスタッフさんや共演者の皆さんとの出会いや繋がりを一番大事にしています。
今後は、これまで出会ったことのない役に挑戦してみたいです。演じることで、自分の中のまだ知らない部分や新しい一面を少しずつ見つけていけたらいいなと。
宝塚時代は“結愛かれん”という芸名があったからこそ、ファンの皆さんの中で「こういう人だ」というイメージが固まっていたところもあったと思います。今はそうした枠にとらわれず、役を通して新しい自分を見つけていきたいです。
セリフを通して「自分ってこう感じるんだ」と気づくことも多いので、少しずつ表現の引き出しを増やしていけたらと思っています。
また私自身、数か月にわたって一つの役を演じる経験がまだないので、レギュラーで出演する役を演じながら、普段の生活の中でもその役に浸ることで、新しい感情や発見を得られたら嬉しいですね。
プライベートの面では釣りにも挑戦してみたいです。そのために魚をさばく練習をしたんですけど、肝心の釣り仲間がいなくて(笑)。ボートを借りて一緒に釣りに行けるような仲間を見つけられたらいいなと思っています。








