競馬は、ゴール板を駆け抜ける馬の速さだけで語り尽くせるものではない。観客席に漂う緊張、実況が熱を帯びていく高揚感、そして結果が決まる瞬間に訪れる歓声や沈黙。そこにいる誰もがドラマの当事者となる“ライブ体験”の連続である。JRAが2026年の年間プロモーションとして公開する新テレビCM「THE “LIVE” IMAGINATION」篇は、このライブ性に宿る感動を、4人のキャストの姿を通して鮮やかに描き出した作品である。

出演するのは、長澤まさみ、見上愛、佐々木蔵之介、竹内涼真。いずれも前年から続投する年間プロモーションキャラクターであり、競馬の魅力とともに歩んできたメンバーである。今回のCMでは、4人が客席でレースを見守る姿に焦点が当てられているが、その反応は実に人間味にあふれ、演技を超えた“観客としてのリアル”が刻まれている。歓喜に震える者、思わず声を上げる者、祈るように手を組む者──いずれも競馬場で誰もが経験しうる瞬間だ。

キャッチコピー「Hello, Special Times.」が象徴するように、競馬場では毎レースごとに、誰にとっても特別な時間が流れる。このCMは、その特別さがどこから生まれるのかを、観客の視点から掘り下げた作品である。

2026年、JRAが届ける“特別な瞬間”の物語が動き出す

JRAが2026年の年間プロモーションで掲げるのは、前年に続く「Hello, Special Times.」。競馬場という“特別な場所”で過ごす時間は、初めて訪れた人にも、何度も足を運ぶ人にも、新鮮な驚きと高揚をもたらす。この価値をより強く伝えるため、新テレビCM「THE “LIVE” IMAGINATION」篇が制作された。

CMは12月28日から全国で放映され、キャスト4人がレースのドラマに心を揺さぶられる姿を映し出す。どの瞬間も“競馬って、アガる！”という言葉の説得力に満ちており、スポーツエンターテインメントとしての競馬の魅力が端的に凝縮されている。

客席で揺れる“感情のリアル”　4人が魅せたライブの熱

今回のCMの特徴は、名レースの迫力ある映像と観客のリアクションを重ねる編集にある。4人のキャストはそれぞれ異なる感情表現を見せ、レースがもたらす興奮の振れ幅を象徴している。

祈るようにレースを見守る長澤まさみ、涙を浮かべる見上愛、内側から震えるほどの緊張を見せる佐々木蔵之介、雄叫びを上げながら歓喜を爆発させる竹内涼真──いずれも、競馬のライブ性を端的に物語る姿である。観客の表情とレースの映像が交互に映し出されることで、視聴者は自分自身もスタンドの一員としてレースを見ているかのような没入感を覚える。CMの最後で4人が口にする「競馬って、アガる！」という言葉は、演出以上に、競馬というスポーツの本質的な体験を代弁している。

Hello, Special Times.『THE “LIVE” IMAGINATION』篇 60秒 | JRA公式
https://youtu.be/W6FWzPjrzqU?si=p0ZxCWpmsuasjViX

新テレビCM概要
タイトル：「THE “LIVE” IMAGINATION」篇（15秒/30秒/60秒）
オンエア日：2025年12月28日（日）より全国で放映開始
出演者：長澤まさみ、見上愛、佐々木蔵之介、竹内涼真

見る人の数だけ答えがある、変化するサブコピー

2026年のプロモーションでは、「競馬って、〇〇！」というサブコピーが採用され、放映されるCMごとに異なる言葉が入る仕掛けとなっている。これは、競馬の感じ方が人によって異なることを前提に、その多面性を視覚的に伝える試みだ。“アガる”“泣ける”“震える”──レースの形だけでなく、観客の心の動きにも焦点を当てることで、競馬が単なる勝敗のスポーツではなく、人生の一瞬を彩る体験であることを浮かび上がらせる。年間を通してこのシリーズが展開されることで、競馬の魅力がより深く、より広く伝わる期待が高まる。

撮影現場で生まれた“息の合った4人”のリアル

今回のCM撮影は、観客のいない競馬場で行われた。レース開催日の喧騒とは異なる静けさの中で、キャストとエキストラが一体となり、観客としての“熱”を生み出していったという。難易度の高いシーンとして、観客の大きな歓声から一転し、無音に切り替わる瞬間がある。ここではエキストラが途中からパントマイムに切り替わる演出が組まれたが、4人は息を合わせ、緊張感のあるワンシーンを成立させている。

長年プロモーションに携わってきた4人だからこそ、競馬場での自然な振る舞いが絵になる。観客として場に溶け込むような佇まいは、このCMのリアリティを大きく支えている。

4人が語る競馬の魅力と2026年への思い

4人のコメントからは、それぞれが競馬というスポーツに触れる中で抱いてきた実感や、2026年に向けた前向きな姿勢が伝わってくる。

長澤まさみは、年間プロモーションキャラクターとして競馬に関わる中で、毎年のように新しい発見と感動があると語り、来年もファンと“奇跡の瞬間”を共有できることを楽しみにしている。

見上愛は、レースの熱気やファンのエネルギーに触れるたび、自身も心を動かされてきたと振り返り、2026年はさらに競馬の奥深さを肌で感じていきたいと意欲を見せる。

佐々木蔵之介は、競走馬と騎手が一体となりゴールを目指す緊張感を“極上の舞台”になぞらえ、その熱量は何度見ても飽きないと語る。新たな物語を多くの人と共有したいという思いが強く表れている。

竹内涼真は、競馬に触れてきた2025年を「夢中になった一年」と表現し、2026年はそのワクワク感を昨年以上にファンと分かち合いたいと語る。全力で競馬を盛り上げたいという姿勢が印象的である。

それぞれの言葉からは、単なる出演者を超えて、競馬というスポーツへの理解と愛着が深まっていることがうかがえる。

“心が揺さぶられる瞬間”を、2026年も競馬場で

新CM「THE “LIVE” IMAGINATION」篇は、競馬の興奮を映像化しただけの作品ではない。観客がレースと向き合う姿にこそ、競馬場で生まれる特別な時間の本質が宿ると示した点に意義がある。4人が見せた歓喜や緊張、そして没入の表情は、競馬場という場所が日常とは異なる“心が揺さぶられる場”であることを証明している。

年間テーマ「競馬って、〇〇！」は、人それぞれの感情の数だけ競馬の魅力が存在することを柔軟に示すキーワードである。どんな瞬間が訪れるかは、レースが始まるまで誰にも分からない。しかし、その予測不能のドラマこそが競馬の醍醐味である。

2026年、競馬場にはまた新しい物語が紡がれる。胸が高鳴る瞬間に出会いたいなら、競馬場に足を運んでみてはいかがだろうか。