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チョコはドリンクとのベストペアリングで“倍々楽しく”なる! 成城石井が今季のチョコレート新商品試食会を開催

全国200以上のスーパーマーケットを運営する成城石井の「2025-26年 今季チョコレート試食会」が12月16日に東京都内で開催された。今季は新商品30品含む最大250品のチョコカテゴリー商品を揃える成城石井。この日はその中から6品の新商品がピックアップされ、紅茶やコーヒーとのペアリングという同社らしい楽しみ方の提案とともに紹介された。相性抜群なドリンクとの組み合わせで2倍3倍と楽しさが広がる、多彩なチョコレートたちをご覧あれ。

価格高騰のチョコレートを企業努力でリーズナブルに

クリスマスにバレンタインとチョコレートの需要が高まるこれからの時期に向けて行われたこの日の試食会。会場を訪れると卓上には既に11種類もの試食用チョコが用意されており、成城石井の気合いの入り方がさっそくビシビシと伝わってきた。

この日は同社商品本部の坪井元さん、本間なつ恵さん、樋口広樹さんの3名が各担当の商品を紹介。まずは本間さんから今季のチョコレートのラインナップについて説明があった。

左から順に、株式会社成城石井 商品本部 商品部 次長の坪井元さん、同部 菓子課の本間なつ恵さん、樋口広樹さん。

もとより輸入商品が多いチョコレート。昨今の国際情勢や為替の高騰による物価上昇の波はチョコレートも例外ではなく、さらに昨年からのカカオショック(カカオ豆の価格高騰)の影響も受けてその商品価格は上がり続けている。本間さんによると、具体的にはこれまでスエズ運河を通って運ばれてきた商品を南アフリカ経由で運ばなければならない輸送コストの増加や輸送にかかる人件費の上昇が価格に反映される状況にあるという。

そうした現状の中で、成城石井では自社に輸入子会社を持つことを強みに、海外メーカーからの直接買い付けや新規商品の発掘、自社のセントラルキッチンを活用した独自包装など、さまざまな努力によって、価格面、商品面の両方で他社との差別化を図っている。

250品目のチョコレートの中から6商品をベストペアリングで紹介

その上で新商品30品含む最大250品を揃える今季のチョコカテゴリー商品について、「今季は多彩なフレーバーをテーマに、マジパンフレーバーの珍しいチョコレートや紅茶フレーバーの香りも楽しいチョコレートなど豊富なバリエーションの商品を用意させていただきました」と本間さん。それを踏まえて新商品の中から6品が、ドリンクとのペアリングで紹介された。

最初に紹介された2品は、成城石井オリジナル商品「素材を味わうシリーズ」の新商品。一方は『成城石井 素材を味わうアップルティーチョコレート』(180g/1350円)と『ハムステッド 有機ロイヤルカモミール』(1.25g×20パック/907円)、もう一方は『成城石井 素材を味わうアールグレイティーチョコレート』(180g/1350円)は、『成城石井 牛乳』(500ml/248円)というペアリングでの提案だ。

素材を味わシリーズは2020年に発売され、SNSの投稿をきっかけにブレイク。特に昨年12月には前年同月比2.5倍を売り上げるヒット商品となり、第2弾商品としてフレーバーティーをベースとした新商品の開発に至ったという。

このうちアップルティーチョコレートについては、「アップルティーフレーバーのチョコレートというと、香料でアップルティーらしさを表現しているものが多いですが、本商品は香料の使用を抑え、茶葉と果汁でアップルティーの味わいを表現したいと考えました」とバイヤーの方は話す。

そのこだわりある一品をまずはチョコ単体で味わってみると、ホワイトチョコレートの中から爽やかなアップルティーの風味が。さらに坪井さんチョイスのロイヤルカモミールティーと一緒に楽しむと、優しく温かい紅茶の中でアップルの風味と酸味が再び際立ってくる。

もう一方のアールグレイティーチョコレートも、一口食べた瞬間に私だけじゃなく周囲からも「アールグレイの香りが凄い」と声が上がるほどの出来栄えで、コーヒーでも紅茶でもなく、低温殺菌で旨み濃厚な牛乳との組み合わせも「確かに」と唸らせるものだった。

ラトビアメーカーが作るフレーバー付きトリュフチョコレート

続いて紹介されたのはラトビアのチョコレートメーカー・ピュア社製の二品。一品は『ピュア ミルクチョコレートトリュフ ベルジャンクッキークリーム』(148g/1,178円、12月31日発売)と『成城石井 アッサムTB』(2.5g×30パック/917円)、もう一品は『ピュア チョコレートトリュフ マジパンクリーム』(32g/431円、12月31日発売)は『成城石井 マサラチャイ』(2g×20パック/734円)の組み合わせだ。

ピュア社は2007年創業の新興メーカーで、フレーバー付きのトリュフチョコレート作りを得意としている。ラトビア発のチョコというと日本では珍しいが、成城石井ではドイツの展示会で発見した同社の商品を数年前から販売。つまり成城石井の調達力の高さを表す商品ともいえる。

2種類のトリュフチョコのうち、ベルジャンクッキークリームはカラメルビスケットを思わせるクリームをミルクチョコレートでコーティング。ここまでに試食したチョコと比べても甘々な味わいで、茶葉多めのティーバッグで淹れた濃い目のアッサムティーとの良い塩梅を感じた。

一方のマジパンクリームは、マジパン(アーモンドの粉末と砂糖、卵白を混ぜたペースト状の西洋菓子)風のクリームをクランチ感のあるチョコレートで包んだもの。日本ではあまり馴染みのないマジパンだが、近年のナッツブームを受けて取り扱いを決めたといい、「マジパンは正直とっつきにくいけど、ナッツは好きという方にも親しみやすい味だと思います」と本間さん。「サクッ、とろっ、ふわっ」という3つの食感が楽しめる一粒は、主張の多い味わいで、同じく主張が強いスパイシーなマサラチャイと良い意味での個性のぶつかり合いが感じられた。

残る2点は成城石井オリジナル商品のコーヒーとのペアリングで、片方は『マテス ファンタジートリュフ ラズベリーフレーバーマカロン』(170g/971円)と『成城石井 モカドリップコーヒー』(12g×10パック/1,070円)、もう片方は『パティスイス ダークチョコレート ピスタチオ ロシェ』(80g/1,070円)と『成城石井 カフェインレスドリップコーヒー』(12g×10パック/1,286円)の組み合わせ。

フランスの老舗メーカー・マテス社のファンタジートリュフは、従来から3つのフレーバーを取り扱い、本間さん曰く「溶けやすいので秋冬だけ入荷して4月には店頭からなくなる」という人気商品で、一粒ごと形が異なるニョキっとした見た目のかわいらしさもポイントだ。

気になるその味は、上品な甘みと濃厚な果実感。マカロンの生地を表現したカリカリとした食感もあり、チョコの甘さと相まってバナナのような味わいも感じられた。酸味の高さとチョコの個性を消さない焙煎度合いを重視してチョイスされたモカドリップコーヒーとも好相性。

一方、トルコのパティスイス社による一品は、ピスタチオそのものをチョコレートでコーティングした珍しい商品。「岩(フランス語でロシェ)」をイメージしたビジュアルで、チョコとピスタチオを1:1の割合で配合した一粒は、下の写真を見てもらえば説明不要であろうナッツの密度で、ピスタチオ特有の食感とコクが存分に楽しめた。

来年1月には「成城石井 推しチョコ★発見フェア」を開催

そのほか、この日は『成城石井 チョコバラエティアソートBOX』(154g/1,610円、12月30日発売予定)の試食に加え、クーベルチュールチョコレートを生せんべいやごぼうチップスに付けて楽しむ新提案も行われ、約1時間のうちに世界中のチョコレートを食べ切ったような気分にさせられる試食会だった。

普段、チョコレートに合わせる飲み物はコーヒー一択という人は割と少なくないだろう。かくいう私もその一人なのだが、今回提案されたペアリングは、どれも実際に味わってみると「確かにこのチョコにはこのドリンク」と腑に落ちる組み合わせで、飲み物との相性次第でこうも味わいの豊かさが変わるものかと発見の多い体験に。なお、成城石井では来年1月9日から「成城石井 推しチョコ★発見フェア」を全店で開催。フェア限定のパンやデザートも登場するとのことなので、そちらの開幕も楽しみに待とう。

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