日産 、EVオーナー向けサービス「GREEN PASS」第3弾を発表 日本一予約がとれないヘッドスパとコラボ

日産自動車とNEXCO中日本が共同プロジェクトとして取り組む「GREEN PASS」。脱炭素に貢献する全てのEV(電気自動車)オーナーにプレミアムな体験を提供し、EV普及の促進を図るプロジェクトとして2022年に発足した。その第3弾となるEVオーナー専用SPA「FULL-CHARGE SALON」の発表会が7月20日に行われた。

今回は日本一予約がとれないヘッドスパとして名高い「悟空のきもち」とコラボし、長時間の運転疲労に着目した「ドライバー専用リラクゼーションメニュー」をEVオーナーへ提供する。さらには同乗者も利用可能なレストスペースを設けるほか、レストランガイドブック「ゴ・エ・ミヨ 2022」でベストパティシエ賞を受賞した加藤 峰子氏が手がけたサステナブルなスペシャルドリンクも配布するという。

GREEN PASSの第3弾は日本一予約のとれないヘッドスパとコラボ

発表会の冒頭では、日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 ディビジョンゼネラルマネージャーの増田泰久氏が登壇し、GREEN PASSの第3弾となる「FULL-CHARGE SALON」の概要説明を行った。

日産のEV車種は「リーフ」、「アリア」、「サクラ」の3つのモデルがあり、EV販売台数12年連続No.1ブランドとしてEV市場をリードしている。そんななか、さらなるEVの普及を目指すためには、日産のEVのみならず、他ブランドも含めた全てのEVオーナーにおけるカーライフの充実と価値の向上が必要だと捉え、NEXCOと共同してEVオーナー向けの優遇サービスとして企画したのがGREEN PASSである。

「2022年春には海老名SAでEVオーナー限定の特別ラウンジ『GREEN LOUNGE』、2022年秋には足柄SA・岡崎SAで洗車のプロ集団『機動洗車隊』とコラボしたEVオーナー向けの洗車サービス『CLEAN STAND』を実施してきた。この度、GREEN PASSの第3弾『FULL-CHARGE SALON』では、日本一予約のとれないヘッドスパとして話題の『悟空のきもち』とコラボし、ロングドライブの疲労回復に着目した『ドライバー専用リラクゼーション』を、足柄SAと宝塚北SAにて提供する」(増田氏)

ドライバー専用のリラクゼーションメニューについては、日産と新潟大学の村山研究室が共同研究を行い、ドライバーの抱えるさまざまな疲労を分析。その結果をもとに、「悟空のきもち」がドライバーの疲労回復につながる独自メニューを考案したとのこと。加えて、「FARO」のシェフパティシエを務める加藤峰子氏の監修による規格外フルーツやハーブなどを使用したリフレッシュドリンクも用意し、夏の暑さに元気をチャージする体験も味わえるそうだ。

「日産は今年で創立90周年を迎えるが、『他がやらぬことをやる』という精神をもとに常に新しいチャレンジをしてきた。2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、これからもEV普及に努めていきたい」

続いては共同企業である中日本エクシス株式会社 常務取締役の相川 勝氏が登壇。

2022年以来、日産とともに同社の運営するサービスエリアでGREEN PASSのプロジェクト推進を行ってきており、今回の第3弾の開催にあたっても「日産の取り組みがEV普及の一助になると思うと、一緒にプロジェクトに取り組めていることがとても光栄に感じる」とコメントした。

また、足柄SAについても「伊豆や箱根の玄関口として多くの集客が見込まれ、さらには雄大な山々が広がる自然豊かな立地は、まさに将来の地球環境を考える上でうってつけの場所」とし、今後もサービスエリアを開発する企業として、脱酸素社会に貢献していきたいと抱負を述べた。

松本若菜の元気をチャージする方法とサステナブルへの思い

後半には“大人美の代表”と称される俳優・松本若菜さんを招いたトークセッションが行われた。

再生繊維を使った衣装で登場した松本さんは、宇宙飛行士の毛利 衛氏と仕事をした際に「プラスチックゴミ問題に関心を持った」と話す。

「地球には自然に戻らないゴミがたくさんあって、地球が悲鳴を上げている現状を知った。もともと自分もマイボトルやマイストローは普段から持ち歩いているが、自然環境のためにまずは私ができること、続けられることを意識しながら、少しでもサステナブルに貢献できたらと思う」

全てのEVオーナーに向けて、より快適で価値のあるプレミアムな体験を提供するGREEN PASS。その第3弾として、「EV充電の間にドライバーの方にリフレッシュしてもらいたい」という思いから、キャンセル待ちが71万人と言われる人気のヘッドスパ「悟空のきもち」とコラボした「FULL-CHARGE SALON」の実現に至ったという。

「今回は“電気と元気を100%に”というテーマを掲げ、EV充電時間をより快適にお過ごしいただきたいと思っている」(増田氏)

「FULL-CHARGE SALON」のために独自開発したリラクゼーションメニューを作るにあたり、先述した共同研究の結果、「ロングドライブにおいては全身均等に疲労が蓄積するのではなく、体の部位別に疲労が溜まっていく傾向が見られた」と増田氏はパネルを用いて説明する。緑の丸が大きいところほど、疲労が集中しており、最も疲労するのが首の右後ろ部分になっているそうだ。

こうした結果をもとに、「悟空のきもち」のスタッフが持つ熟練の技で、運転特有の疲労にアプローチすることで、癒しのひとときを体験できるのが、「FULL-CHARGE SALON」の大きな特徴と言えるだろう。

松本さんは「クルマの運転で疲労しやすい部位が可視化されると非常にわかりやすい」と感想を話し、「ここ最近、ロングドライブはあまりしないが、地元の鳥取県に帰った際は両親のクルマを借りて、ちょっと遠出したりして楽しんでいる」と語った。

また、普段から元気をチャージする方法として「朝の時間に猫とじゃれ合う」ことを挙げる。「仕事に向かう前の短い朝の時間に、寝転びながらパックをしていると、愛猫がたまにお腹の上に乗ってきて、その“温かさ”を感じるのが『今日も一日頑張ろう』という気分にさせてくれる。もっと愛猫とゆっくりしたいけど、もう家を出なくては。そうしたせめぎ合いが、身も心もチャージしてくれている」(松本さん)

そして、ステージ上に展示されている日産自動車のEVについて「『アリア』はかっこよく、『サクラ』は可愛いと感じたが、登壇前に少し試乗させていただいた際に感じたのは、両車とも足元が広くてすごく落ち着いた空間だったこと。音も静かだし、実際にEVに乗って街を走りたくなった」と松本さんは話した。

それに対し、増田氏は「車内は家にいるような居心地の良さ、そして静かな走行感や運転の楽しさを味わえる加速感など、日産のEVの良さをまさに語ってもらった」と述べた。GREEN PASSの取り組みが日産のEVだけでなく、全EVオーナー対象のサービスということを聞いて「本当に素晴らしい試み」だと、松本さんはあらためて実感したという。

今後も、「青く澄んだ綺麗な地球の姿がいつまでも続いてほしい」という願いから、自分自身がサステナブルに貢献できることを継続し、それを周囲に広めていきたいと松本さんは抱負を語った。

全EVオーナーが体験可能な「FULL-CHARGE SALON」

発表会後には、実際に足柄SAへ足を運び、GREEN PASSの取り組みを体験した。サロン施設の建材には廃棄物を配合した再生素材「SOLIDO」を活用しているという。

また、レストスペースでの暑さ対策で送風を送るために、一部電力をEVから供給する試みなど、サステナブルを感じてもらえる空間が広がっていた。

加藤 峰子氏監修のスペシャルドリンクも試飲。

オーガニックな素材と廃棄されてしまう規格外フルーツを使用したドリンクは「苗目のハーブコーディアルソーダ」と「奥出雲のオーガニックローズのフラワリージュース」の2種類。

夏を感じられ、のどの潤いや癒しをもたらすドリンクは、まさに元気がチャージされる気分を味わえた。

こちらはドライバー専用リラクゼーションメニューの施術の様子。

「悟空のきもち」のスタッフによる極上のヘッドスパ体験は、EV充電の間に至福のリラクゼーション体験を享受できそうだ。施術を体験し、癒しのひとときを堪能した松本さんは「極上の時間で最高だった。特に首と側頭部の疲労が取れてリフレッシュされた」とコメント。最近のリフレッシュ方法は、「お風呂上がりに涼しい部屋でアイスを食べること」だという松本さんだが、「EVオーナーだったら絶対に体験したいヘッドスパだと思った」と感想を寄せた。

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