【調査報告】食事が楽しく、調理が便利になる「こだわりの物」が生活の質向上において重要

「食事は目で食べ、口で食べ、喉で食べる」と言われるように、見栄えは食欲を刺激するだけでなく、食事の満足度や楽しさに影響する大切な要素のひとつである。そんな料理の見た目には、盛り付けや彩りだけでなく食器やカトラリーなどの道具も含まれる。日常的に料理をする人々は、そういった料理に関わる「物」にどの程度のこだわりを持っているのだろうか。そこで今回、質の高い工芸品や工芸メーカーを後世に繋ぐ魅力の発信や、工芸メーカーのバックアップを行うサイト・SNSおよびプロジェクト「わたしの名品帖」(https://meihincho.com/)を運営する株式会社uluコンサルタンツ(https://www.ulu-consultants.co.jp/)は、日常的に料理をする人を対象とした「料理におけるこだわり」に関する調査を行った。

料理で味以外にこだわるポイントとは?

はじめに「料理をすることは好きですか」と質問したところ、約7割が『はい(66.6%)』と回答。続いて「料理をする上で味以外に気にしていることとして当てはまるものを選択してください(複数選択可)」と質問したところ、『栄養バランス(68.2%)』と回答した人が最も多く、次いで『調理方法(42.7%)』『見栄えの良さ(35.7%)』と続き、栄養バランスや調理方法に次いで約4割が見栄えの良さにこだわることが明らかになった。

■見栄えの良さにこだわる理由とは?
・家族が美味しそうに思えるように(20代/女性/神奈川県)
・美味しそうに見せたいから(40代/女性/神奈川県)
・見栄えが悪いと子供達に食べて貰えなくて困るので(40代/男性/神奈川県)
・野菜をなるべく入れる様にして、赤、緑を入れ彩りがあると食欲が出ると思っています(50代/女性/大阪府)

この調査結果では、料理の味以外にも見栄えにこだわることで食べる人においしそうと思ってほしいという意見や、より食欲が湧くという意見が多く見られた。

約半数がこだわりの調理器具や食器があると回答

「こだわりやお気に入りの調理器具や食器はありますか」と質問したところ、約半数が『ある(46.7%)』と回答した。

■具体的にどのような商品がこだわりやお気に入りのものですか
・切る時に断面がおしゃれになるようになる商品(20代/女性/神奈川県)
・お皿は色合い、調理器具は使いやすいもの(40代/女性/千葉県)
・安心して使えて、使っていてテンションが上がる(40代/女性/東京都)
・柄が気に入って揃えた食器(50代/女性/愛知県)

どうやら、使い勝手の良い調理器具やデザインが美しい食器へのこだわりを持つ人が多いようだ。

こだわりの物を選ぶうえで重要なポイントとは?

「こだわりの物を選ぶ上で重要なポイントは何ですか、当てはまるものを全て選択してください(複数選択可)」と質問したところ、『使いやすさ、性能(81.7%)』と回答した人が最も多く、次いで『デザイン(49.3%)』『価格(42.6%)』と続いた。調理器具や食器は頻繁に使うものなので、使いやすさや性能にこだわる人が多いようだ。

また「こだわりの物はどうやって購入しましたか、当てはまるものを全て選択してください(複数選択可)」と質問したところ、『インターネット通販(38.4%)』と回答した人が最も多く、次いで『ホームセンターや家電量販店(33.5%)』『ショッピングモールなどの商業施設(20.5%)』と続いた。

インターネット通販はたくさんある商品の中から選べたり、時間をかけて比較できたりする点がメリット。また、ホームセンターや家電量販店、商業施設などで直接手に取って購入する人も多いようだ。

「なぜ調理器具や食器にこだわりがあるのか、当てはまるものを全て選択してください(複数選択可)」と質問したところ、『食事が楽しくなるため(46.7%)』と回答した人が最も多く、次いで『使用感がよいため(43.5%)』『料理の手間を減らすため(36.3%)』と続いた。食事を楽しく、調理を快適にするためにも、自分の「好き」や「こだわり」を大切にしたい人が多いのではないだろうか。

8割超がこだわりの物を使うことで料理の楽しさや食事の満足度が向上すると回答

「こだわりの物を使うことで日々料理をする楽しさや食事の満足度は向上すると思いますか」と質問したところ、『非常に思う(29.0%)』『やや思う(52.1%)』『あまり思わない(15.2%)』『全く思わない(3.7%)』という回答結果になり、8割超がこだわりの物を使うことで料理の楽しさや食事の満足度が上がると回答した。

さらに「日々の食事の満足度は生活の質向上においてどの程度重要だと思いますか」と質問したところ、『非常に重要(41.6%)』『やや重要(47.5%)』『あまり重要でない(8.3%)』『ほとんど重要でない(2.6%)』という回答結果になった。

【調査概要】「料理におけるこだわり」に関する調査
調査期間/2024年2月7日(水)
調査方法/リンクアンドパートナーズが提供する「PRIZMA」によるインターネット調査
調査人数/1,004人
調査対象/調査回答時に日常的に料理をすると回答したモニター
調査元/株式会社uluコンサルタンツ(https://www.ulu-consultants.co.jp/)
モニター提供元/ゼネラルリサーチ

今回の調査で、日常的に料理をする人が味以外に気にしていることとして、栄養バランス、調理方法、見栄えの良さがあることが示された。さらに、約半数の人々が調理器具や食器に対してこだわりを持つことで、食事を楽しむと同時に、調理をより快適にしていることが明らかになった。具体的にこだわりの物を選択する際のポイントとして挙げられたのは、使い勝手やデザインの良さであり、消費者はインターネット通販を始めとした多様な購入経路を通じて商品を選んでいるようだ。

また、約8割はこのようなこだわりの物を使用することにより、料理をする楽しさや食事の満足度が向上すると思っていることも明らかになり、さらに日々の食事の満足度が生活の質向上において重要であると回答した人は約9割に上った。これらの結果から、料理に対するこだわりを持つことにより食事は単なる栄養摂取以上のものとなり、日々の生活における満足度と幸福感を高める上で重要な行為となり得ることが判明した。

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