映像と響き合う旋律 『Love Sea〜愛の居場所〜』を導く二人のアーティストの新曲
- 2025/9/8
- ライフスタイル

テレビドラマにとって音楽は、物語の情感を視聴者に伝えるための重要な要素である。シーンを鮮やかに印象づけ、登場人物の心情を補完し、ときに視聴者自身の記憶と結びついて作品を長く心に残す。フジテレビ(関東ローカル)で放送中の『Love Sea〜愛の居場所〜』も、まさに音楽によってその世界観が際立つ作品だ。
本作は、タイ発の人気BLドラマ『Love Sea』を日本向けにリメイクした話題作である。原作の空気感を残しながら、日本版ならではの解釈を盛り込み、視聴者に新たな体験を届けている。そんなドラマの物語をさらに強く記憶に刻む存在として、9月1日より配信が始まった二つの主題歌が注目を集めている。オープニングテーマには、アーティスト・otokumoによる「Crawling Butterfly」。そしてエンディングテーマには、フウセンカヅラによる「君と僕」が選ばれた。両曲はApple MusicやSpotifyをはじめとする主要配信サービスで公開され、作品とともに多くのリスナーの耳に届き始めている。
タイ発BLドラマを日本版に!『Love Sea』リメイクの魅力
『Love Sea〜愛の居場所〜』は、タイ発の人気BLドラマ『Love Sea』を日本向けにリメイクした作品である。南国の島々と都市バンコクを舞台に、正反対の人生を歩んできた二人が出会い、互いの存在によって変化していく姿を描く。主演の国上将大と西銘駿を中心に、土生瑞穂や川津明日香らが出演。さらに、綾部真弥、灯敦生、のむらなおといった監督陣がエピソードごとに参加し、原作の空気感を残しながら日本版ならではの世界観を構築している。リメイクならではの新鮮さと、原作ファンを満足させる忠実さを兼ね備えた作品として、放送開始以来大きな話題を呼んでいる。加えて、配信プラットフォームFODでの独占配信も展開されており、テレビ視聴に限らず幅広い層へと支持を広げているのが現状だ。
オープニングテーマ「Crawling Butterfly」/otokumo

オープニングを飾る「Crawling Butterfly」は、力強いビートと伸びやかな歌声が印象的な楽曲だ。アーティスト・otokumoは、アンニュイな響きと温かみを併せ持つ歌声で知られ、聴く者に情景を思い浮かばせるような歌詞表現を得意としてきた。今回の楽曲では、ドラマの幕開けにふさわしい鮮烈さを持ちながら、作品全体に漂う繊細さも兼ね備えている。まるで新しい一日の始まりを告げるかのように、視聴者の感情を高揚させる役割を果たしているといえるだろう。
配信リンク:https://linkcloud.mu/3dbccf2c
エンディングテーマ「君と僕」/フウセンカヅラ

一方で、物語の締めくくりを担うのはフウセンカヅラの「君と僕」だ。柔らかなメロディと等身大の言葉が織りなす楽曲は、ドラマのラストシーンを優しく包み込む。フウセンカヅラはこれまでも『デブとラブと過ちと!』のエンディングテーマなど、多くの主題歌を担当してきた実績を持つ。その経験が活かされ、人物の心情に寄り添い、視聴者に余韻を残す作品へと仕上がっている。オープニングの高揚感とは対照的に、エンディングでは静かな余情を届け、二曲の対比がドラマ全体に厚みを加えているのだ。
配信リンク:https://linkcloud.mu/a09cf79c
映像と楽曲の相乗効果が描く深み
両楽曲は2025年9月1日から主要配信サービスで同時リリースされた。さらに、現在制作中のミュージックビデオも公式YouTubeチャンネルで公開予定とされており、視聴者にとってはドラマ本編とはまた異なる楽しみ方が待っている。映像と音楽が相互に響き合うことで、作品体験はテレビの枠を超え、個々人のライフスタイルの中へと広がっていくだろう。今後公開されるミュージックビデオも含め、二つの楽曲がどのように作品体験を拡張していくのか注目したいところだ。