約40℃のぬくもりが3分続く! 花王の新発想「温感ハミガキ」が生むケアの新習慣
- 2025/10/17
- ライフスタイル

歯みがきの時間が、まさか“癒やしの時間”に変わるとは思わなかった。歯ブラシに少し取って口に含んだ瞬間、ふんわりとゆずとハーブの香りが広がる。そのまま磨きはじめると、数秒後にじんわりとした温かさが口の中いっぱいに満ちていく。体温とほぼ同じ、約40℃のやさしいぬくもり。刺激というよりは、温泉に手を入れたときのような心地よさで、思わず呼吸がゆるむ。気づけば、いつもよりも長く歯を磨いていた——そんな体験をもたらすのが、花王のオーラルケアブランド「ディープクリーン」が2025年10月4日に発売した新製品「薬用温感ハミガキ」である。世界初の“温感持続処方”により、磨きはじめから約3分間、ぬくもりが続くという。「歯みがき=清涼感」という常識を覆す、まったく新しい方向性だ。年齢とともに歯ぐきの衰えを感じる人が増える中、「心地よく続けられるケア」という花王らしいアプローチが、日常のオーラルケアに小さな“癒やし”を加える。科学と感性を融合させたこの一本が、歯みがきのイメージを静かに塗り替えようとしている。
年齢とともに変化する「歯ぐきの調子」
花王の調査によると、40代以降の約45%が「歯ぐきの衰え」を実感しているという。「歯ぐきが下がっている」「やせている」と感じる人は、30代から50代にかけて倍増し、60代ではお口の悩みの中で2位に上がる結果となった。こうした変化は、見た目の印象だけでなく、食事や会話にも影響を与える。
それでも多くの人は、症状が進行してからケアを意識する傾向にある。ディープクリーンは、そうした“後手のケア”を変えるため、「気持ちよく続けられる歯ぐきケア」をテーマに掲げた。「予防」から「実感」へ——。その転換を支えるのが、世界初の“温感持続技術”である。
世界初・温感持続処方がもたらす“じんわり体験”

筆者が実際に試してみてまず驚いたのは、温かさの自然さと、持続するやわらかさである。ブラッシングを続けると、口の中がふっとほぐれるように温まり、まるで歯ぐきをマッサージしているような感覚になる。この心地よさの正体は、油溶性成分でコーティングされた無水硫酸マグネシウム。唾液と反応することで熱を生み出し、約3分間の温感を保つ仕組みだ。さらに、歯ぐき組織修復成分「ALCA(アラントインクロルヒドロキシアルミニウム)」が歯ぐきの奥までじんわり浸透。抗炎症成分β-グリチルレチン酸(BGA)が歯肉炎を防ぎ、殺菌成分CPCが口臭を予防する。温感と有効成分の組み合わせにより、歯ぐきの血行を促進し、ハリと血色を取り戻すことが期待される。
事前モニター調査でも、約8割の人が温感を実感したという。「体温に近くて気持ちいい」「今までより長く磨けた」などの声が寄せられ、実際に“心地よさが継続につながる”という結果を裏づけている。“癒やしながらケアできる歯みがき”——その言葉に、嘘はなかった。
香りと成分が生む「整う」感覚

磨きはじめの香り立ちも印象的だ。“和漢ゆず&ハーブ”の香味がふわりと広がり、清涼感ではなく、穏やかな安らぎをもたらす。従来の「スッとする刺激」ではなく、心と体をゆるめる方向へ舵を切った新しい香味設計である。
歯みがきが終わるころ、歯ぐきの内側まで温かさが残り、鏡を見ながら「血色が良くなったかも」と思う瞬間がある。もちろん、一度で目に見える変化が起こるわけではない。だが、「磨くと気持ちいい」「続けたくなる」という感覚こそが、長期的なケアを支える一番の力になるのだろう。花王が「気持ちいいから、続く」という哲学を重視している理由が理解できる。
花王の哲学“がんばらなくても上手くいくケア”
花王のパーソナルヘルス事業は、これまでも「バブ」や「めぐりズム」などを通じて“温感による血行促進”を生活習慣に取り入れてきた。その根底にあるのは、「無理せず、自然と続けられることこそが本当の健康」という考えである。今回の「ディープクリーン 薬用温感ハミガキ」は、この思想をオーラルケア領域へと拡張した第一歩といえる。
歯みがきを「義務」ではなく、「気持ちの良い習慣」として再構築する——。そこには、花王が長年培ってきた“実感できるヘルスケア”の哲学が息づいている。「がんばらなくても上手くいく」。そんな言葉が似合う、温かく、誠実な製品である。
「ディープクリーン」ブランドサイト:
https://www.kao.co.jp/deepclean/
温かさが導く、歯ぐきと心の“調子の良さ”
歯みがきは、毎日の小さな行為である。しかし、その小さな行為の中に“心地よさ”があるかどうかで、続ける力も、結果も、大きく変わってくる。
花王「ディープクリーン 薬用温感ハミガキ」は、温感というシンプルな仕掛けを通して、人々に“ケアを楽しむ”という新しい価値を届けている。血行を促し、歯ぐきの健康を支えるだけでなく、心までほぐす3分間のリチュアル(儀式)。「気持ちいいから続けられる」——その哲学が、この一本に凝縮されている。
歯を磨くという当たり前の時間が、自分を整えるひとときに変わる。それこそが、花王が描く“次世代のオーラルケア”の形である。