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41年ぶりの新CMで蘇る「赤玉」ブランド 松たか子と岡部たかしが描く温かな食卓

食卓を囲むひとときは、家族や仲間の関係を自然に映し出す舞台でもある。鍋の湯気の向こうに交わされる何気ない会話や、ふとした笑い声は、日常を特別なものへと変えてくれる。そんな日本の食卓に寄り添い続けてきたワインブランドが、再び注目を集めている。

サントリーの原点ともいえる「赤玉」ブランドが、41年ぶりに新たなテレビCMを公開した。タイトルは「ワインブーム」篇。俳優の松たか子と岡部たかしが夫婦役を演じ、すき焼きを囲む温かな夕食のシーンが描かれる。二人の掛け合いは軽妙で、ありふれたやりとりがどこか愛おしく感じられる。軽やかなボタンアコーディオンの音色とともに流れる映像は、観る者に“家族の時間”の大切さを思い起こさせる。

このCMと同時に発売されたのが、新商品「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」である。118年の歴史を誇るブランドが生み出したこのワインは、日本の食卓に調和する味わいを追求して開発された。醤油やみりんなど、繊細な味付けに寄り添うよう設計され、ぶどうの華やかな香りと複雑な熟成感を兼ね備える。単なる新商品の発売にとどまらず、ブランドの歴史と未来を繋ぐ象徴的な一歩といえるだろう。

言葉遊びが紡ぐ、食卓の小さなドラマ

「ワインブーム」篇は、夫婦の軽妙なやりとりを通じて、何気ない食卓の情景をユーモラスに切り取っている。すき焼きを囲みながら、「ワインブームってあったよね?」と問いかける妻に対し、「ワインムーブじゃない?」と返す夫。些細な言葉遊びが膨らんでいくやりとりは、誰しもが経験したことのある家族の会話のようで、どこか懐かしさを覚える。

映像は、二人の会話に「赤い玉」を投げ合う象徴的な演出を重ねる。赤玉ブランドのアイコンと夫婦の関係性をシンクロさせることで、温かな空気感を視覚的に伝えている。背景に流れるボタンアコーディオンの軽快なメロディは、映像に軽やかさを加え、食卓に広がる幸福感を引き立てている。

このCMが単なる商品の訴求にとどまらないのは、「ワインを飲む時間」が人々にとってどのような意味を持つのかを想起させる点にある。ワインは特別な日を彩る飲み物であると同時に、日常の食卓を少し豊かにする存在でもある。その二面性を映像の中で自然に表現している点が印象的である。

サントリー赤玉プレミアムブレンデッドワイン「ワインブーム」篇(30秒):
https://youtu.be/4uTSE-UeC3A?si=b1cNLHNAqHr4j7_G

松と岡部、共演を重ねて育んだ空気感

CMの世界観を支えているのは、松たか子と岡部たかし、二人の息の合った演技である。過去に共演経験がある二人は、撮影中も自然体で会話を重ね、現場には終始和やかな雰囲気が漂っていたという。監督から「ちょっとラブラブが過ぎます」と声がかかるほど親しげな様子は、そのまま映像の空気感にも反映されている。

撮影後のインタビューでは、松が「夫婦になるとは思っていなかった」と笑いながら語る場面もあり、岡部は「松さんの旦那役をやるなんて、一人前になったなと感じた」と照れくさそうに振り返った。こうした裏側のやりとりもまた、作品の魅力を引き立てる。

二人の掛け合いは、単なる演技以上の温かさを帯びている。それは、互いに信頼感を持ちながら臨んだ撮影だからこそ生まれたものだろう。こうした雰囲気が、視聴者にとってもリアリティを持って伝わってくる。

メイキングムービー:
https://youtu.be/MZhVi8tg09g?si=ezBMNkGhBJUuU9Fy

インタビュー映像:
https://youtu.be/jwDDd0SoJqA?si=KBAP1t-N3ykUT30f

日本の食に寄り添う「プレミアムブレンデッド」

「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」は、日本の食を引き立てることを最大の狙いとして開発された。和食に多用される醤油や砂糖、みりんといった調味料の繊細なバランスに寄り添うように設計されている点が特徴だ。味わいは、新鮮で華やかなぶどうの香りが広がり、口に含むと熟成感や複雑さが感じられる。後味には心地よい余韻が残り、日常の食卓にささやかな豊かさをもたらす存在となる。また、パッケージデザインにも工夫が凝らされている。太陽を模したロゴはブランドの象徴であり、背景に金色を用いることで高級感を演出している。伝統を引き継ぎながらも、現代のライフスタイルに調和する新しい赤玉の姿を体現しているといえる。

1907年から続く、日本ワイン文化の原点

「赤玉」の歴史は1907年に始まった。創業者・鳥井信治郎が発売した「赤玉ポートワイン」は、日本でのワイン文化を切り開く先駆けとなった。当時はまだワインが日常的な飲み物ではなかった時代に、多くの人々に親しまれ、一世を風靡した存在である。そのブランドから、今回41年ぶりに新CMが制作されたことは、単なる広告活動の一環ではない。赤玉が持つ歴史的価値を現代に改めて提示し、日本の食卓とともに歩む姿勢を示すものと捉えられる。

ワインは特別な日に飲むだけでなく、日常に寄り添う存在でもある。そのあり方を赤玉ブランドは体現し続けてきた。そして今回の「プレミアムブレンデッドワイン」の登場は、その伝統を継承しつつ新しい文化を築こうとする意思の表れである。

商品名:「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」
容量/容器:750ml/瓶
アルコール度数:12%
発売地域:全国
価 格:オープン価格
品 目:甘味果実酒
「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」ホームページ:https://www.suntory.co.jp/wine/original/akadama/

赤玉が示すのは、日常を豊かにする一杯の力

「赤玉」は、ただのワインブランドではなく、日本人の生活文化と共に歩んできた存在である。118年という歴史の中で、食卓を豊かにし、人々の記憶に寄り添ってきた。その歩みの延長線上にある「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」は、伝統と革新を繋ぐ架け橋であり、未来へ向けた新たな提案でもある。

松たか子と岡部たかしが演じる温かな夫婦の姿を通じて描かれた新CMは、ワインが持つ可能性を日常の延長線上に示している。食卓に集う人々が笑い合い、心を交わす場面にそっと寄り添う一杯。そのシーンを鮮やかに描いた今回の取り組みは、赤玉ブランドの次なる物語を予感させる。41年ぶりのCM解禁は、歴史を継承するだけでなく、新しい文化を創り出そうとする挑戦でもある。日本の食卓に寄り添い続ける赤玉が、この先どのような風景を描いていくのか。その歩みに注目したい。

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