半世紀愛される存在が紡ぐ新しい物語 中井貴一・瀧本美織が出演するミキプルーン新CM
- 2025/9/19
- ライフスタイル

都会の雑踏から一歩離れると、そこには静かで穏やかな時間が流れる。小さな駅舎に差し込む午後の光、線路沿いに広がる緑の風景。そんな情景には、誰にとっても懐かしい記憶を呼び起こす力がある。新しいテレビCM「帰郷」篇と「出発」篇は、まさにそうした“普遍的な原風景”を舞台に描かれている。出演するのは、俳優の中井貴一さんと瀧本美織さん。9月22日から全国で放映されるこの作品は、栄養補助食品「ミキプルーン」の新たなCMだ。
中井さんが演じるのは、利用者を見守る駅長の役。誠実に仕事をこなしながら、地元に帰ってきた女性に「おかえり」と声をかけ、再び旅立つときには温かく見送る。大げさなセリフや派手な演出ではなく、日常の中にある小さな優しさを丁寧に切り取った物語だ。その姿は、どこか懐かしく、そして安心感を抱かせる。
1972年の発売以来、世代を超えて長く愛されてきたミキプルーン。今回のCMは、その存在を「ふるさとのような変わらない安心感」と重ね合わせるかたちで表現している。家族や地域とのつながりが薄れがちな現代にあって、心の拠り所となるものを持つことの大切さを静かに語りかける作品だ。視聴者にとっては、自らの故郷や記憶を思い起こすきっかけにもなるだろう。
『帰郷』と『出発』 二つの物語が紡ぐ温もり
今回制作されたのは、「帰郷」篇と「出発」篇の2本。両作品は前後編の関係にあり、一つの物語としてつながっている。
「帰郷」篇では、瀧本さん演じる女性が故郷の駅に降り立つ。そこで待っていたのは、幼い頃から顔馴染みの駅長(中井さん)。「おかえり」と優しく声をかける駅長に、女性の表情は自然とほころぶ。日常の中にある、ほんの一瞬の温もりを描いたシーンだ。
続く「出発」篇では、再び旅立つ女性を駅長が見送るといったもの。そこで手渡されたのはミキプルーン。中井さんが「(この駅は)いつでも君を待っているよ」と声をかけると、瀧本さんは安心した笑顔を見せる。変わらない風景と変わらない存在が、次の一歩を後押しする――そんなメッセージが込められている。
物語全体に流れるのは、派手さよりも「素朴さ」。しかし、その中にある人と人との関わりの尊さこそ、今の時代に最も求められているテーマかもしれない。
<CM 概要>
タイトル:『帰郷』篇(15秒)『出発』篇(15秒)
出演:中井貴一、瀧本美織
放送開始日:2025年9月22日(月)
放映エリア:全国
URL:https://www.mikiprune.co.jp/cm/
8回目の共演が生んだ自然な空気感

CMを彩るのは、今回で8回目の共演となる中井さんと瀧本さん。青空の下、懐かしい風景に包まれながらの撮影は、二人の自然な表情を引き出すものとなった。駅長役に挑戦した中井さんは、自身の子ども時代を振り返り、「当時は今のように券売機が普及しておらず、切符を手で切る駅長さんの姿に憧れた」と語っている。その言葉は、役への思い入れと同時に、日本人が共有する鉄道文化の記憶を想起させる。
一方の瀧本さんは、撮影地の雰囲気が自身の地元・鳥取県に似ていることから、「本当に帰郷したような気持ちで、自然体で演じられた」と語った。懐かしさや安心感を大切にした今回の作品に、ぴたりと寄り添う感想だ。
CM本編に加え、メイキング映像やインタビュー動画では、二人のやり取りや作品に込められた思いがさらに深く語られている。作品を超えた人間的な魅力が垣間見える点も注目だ。
半世紀以上愛され続けるロングセラー

CMの背景にあるのは、半世紀以上にわたり愛され続けてきた「ミキプルーン」の存在だ。1972年に発売されて以来、カリフォルニア産プルーンから抽出したエキスをもとに、多くの家庭で親しまれてきた。プルーンはビタミンやミネラルを豊富に含み、現代人が不足しがちな栄養を補う食品として知られている。日常の健康を支える役割を果たしてきた点で、「変わらない安心感」との親和性が高い。さらに、ミキプルーンは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙日本食」として認証され、国際宇宙ステーションで日本人宇宙飛行士に携行されてきた実績もある。家庭の食卓から宇宙空間にまで広がる活用例は、その信頼性を裏付けている。
日常の食生活に溶け込みながらも、幅広いシーンで存在感を示してきたミキプルーン。今回のCMが描く「日常に寄り添う安心感」は、まさに商品の歩みそのものと重なっている。
変わらないものが与える安心の力
今回の新CMは、単なる商品紹介にとどまらず、人と人とのつながりや「変わらないものが持つ価値」を静かに訴えかけている。駅で交わされるさりげない会話や仕草の中に、多くの人が自分自身の経験を重ね合わせることができるだろう。中井さんと瀧本さんの自然体な演技は、観る人の心をほっとさせる。そして、背景にあるミキプルーンの歴史は、その普遍性を一層強調している。ふるさとや家族、日々の習慣――誰にとっても「帰る場所」があるように、長く寄り添う存在には揺るぎない安心感が宿る。
時代が変わり、生活様式が多様化するなかで、こうした普遍的なメッセージは一層重要性を増している。ミキプルーンの新CMは、観る者に「自分にとっての帰郷とは何か」を問いかける作品である。