「NEW YOUNG OF THE YEAR 2025」が開催! 年齢に捉われない“新しい若さ”を体現する4名が受賞
- 2025/11/7
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若さとはなにか——この問いは、時代とともにその輪郭を変え続けてきた。医療の進歩により平均寿命は伸び、社会の延長線上に“人生100年”が現実味を帯びる一方で、年齢に紐づいた偏見や固定観念は、なお根強く存在し続けている。30代はこうあるべき、40代はこう、60代ならもう……。その「暗黙の線」を他者だけでなく、いつしか自分自身が内面化している。だからこそ、「年齢に捉われず、前向きに人生を愉しんでいる姿勢」を“若さ”として照射する新たな尺度は、時代性を帯びたアプローチだと感じる。“若さ×年齢”という旧来の等式を解体し、“若さ×姿勢”という新基準に差し替える。それを社会に提示するアワードが2025年に始動した。「NEW YOUNG OF THE YEAR」。高齢化先進国と呼ばれる日本から「新しい若さ」を発信する取組であり、11月6日(木)に神田明神ホールにて第1回目の授賞式が開催された。選ばれたのは、Over60とOver40、それぞれの世代で“人生を愉しむ”という姿勢を体現する4名であった。
“若さを再定義する”ために生まれた新アワード
「NEW YOUNG OF THE YEAR(ニューヤング・オブ・ザ・イヤー)」は、2011年〜2023年にかけて13年間続いた「イクメン オブ ザ イヤー」を企画・運営してきた総合プロデューサー・おちまさと氏と、株式会社フロンティアインターナショナルにより新たに始動したアワードである。対象とするのは“年齢に関係なく前向きに人生を愉しむ姿勢を持つ人”。好奇心、冒険心、挑戦心といった、行為や態度に宿る“姿勢としての若さ”を「新しい若さ」と定義し、その概念を社会の前に置き直す試みである。
本アワードには、二つのベクトルが併存する。ひとつは、中高年層に対して——「年齢を重ねても、人生はまだ“動かせる”」と伝える励まし。もうひとつは、若い世代に対して——「年齢を恐れる必要はない」と示す、価値観の拡張である。さらに、高齢化先進国である日本からこの“新しい若さ”を世界へ発信することで、活気ある社会の連鎖を生み出したい、という大きな射程も掲げられている。
数字では測れない“姿勢の若さ”を体現する4名
第1回の受賞者は、Over60部門では高橋英樹さん、大地真央さん、柳沢慎吾さん。Over40部門では皆藤愛子さん。授賞式では、モーニングルーティンや日々の取り組みを語るトークセッションも実施された。
Over60部門(男性)/高橋英樹さん

受賞理由には、長年のキャリアを経てもなお凛とした存在感を保ち、今なお現役として活動し続ける姿勢が評価されたことが示されている。受賞コメントでは「一生懸命頑張ってきてよかった」と語り、健康でいられることへの感謝を言葉にした。トークショーでは“健康を保つためにやっていることは全部やっている”とし、お風呂での口・舌の運動や、週1回のインナーマッスル鍛錬を挙げた。
Over60部門(女性)/大地真央さん(※事前収録)

受賞理由には、69歳の今も映画やCMで第一線で活躍し続けている点。若々しいファッションから上品なドレスまで自在に着こなし、人生を愉しむ姿は年齢に関係なく「新しい若さ」を体現しており、第1回目の受賞にふさわしい存在として評価された。受賞コメントでは「このようなとても嬉しい賞をいただけて、これからもますます頑張りたい、頑張らなきゃと思えることができました」と語り、年齢を理由に立ち止まらない意思を示した。トークショー(収録映像)では「心の余裕と感受性の豊かさ」を新しい若さと捉え、歳を重ねても好奇心を持って挑戦し続けることが若さに繋がるとした。
Over60部門(男性)/柳沢慎吾さん

“63歳でなお精力的にテレビ・イベントに立ち続けている”現役性が受賞理由として挙げられ、本人も「20代の頃以来の賞なのでとても嬉しい」と語った。トークショーでは「若さを保つためのモーニングルーティン」について、毎朝5分程度お風呂に入り、乾燥を防ぐため全身にボディローションをたっぷり塗ることを挙げた。
Over40部門(女性)/皆藤愛子さん

多方面のメディアに出演し続け、デビュー当時から変わらない明るさと若々しい姿で、多くの同年代に勇気を与えている点が受賞理由として評価された。受賞コメントでは「とても光栄です」と記念すべき第1回への参加を喜び、“この賞にふさわしい人になれるよう”努力を継続する意思を示した。トークショーでは「若さの秘訣」について、肉やファストフードなど“食べたいものは我慢せずに食べる”一方で、大好きな筋トレや翌日のヘルシーな食事で調整するスタイルを挙げた。
「NEW YOUNG OF THE YEAR 2025」開催概要
開催日時:2025年11月6日(木)13:00~14:00
開催場所:神田明神ホール(東京都千代田区外神田2丁目16-2 神田明神文化交流館2F)
特設HP:https://new-young-of-the-year.com/
年齢を基準にしない社会へ向かう
「NEW YOUNG OF THE YEAR」は、年齢を理由に“決めつけない社会”への道筋を、象徴的に照らす企画である。受賞者の言葉や態度に触れると、若さとは、単に保持するものではなく“更新し続けられる概念”であることが浮かび上がる。年齢の外側にある「若さ」という基準を提示できるかどうか。これは、今後の日本社会における価値観の明確な分岐点となるはずだ。今後、継続的に開催が積み上がれば、このアワードは“若さの再定義”を社会に実装する器として成立していくだろう。その可能性を、この第1回は確かに示したのである。








