まだ諦めないで! 歩行困難者を歩かせる、歩行筋サポートギア『futto』が誕生!!

超高齢社会である日本では、歩行が困難になった高齢者が非常に多い。歩くのが難しくなると散歩に出かけなくなり、足の筋肉はさらに衰えて寝たきりになって、それが原因で認知症などがすすんでしまうことも。また障害がある人にとっても、歩行困難は深刻な問題だ。そしてどちらも、本当ならまだ歩ける可能性があるにも関わらず、知識不足や費用の問題で適切な対応ができずに結局は歩けないままになってしまっていることがほとんどなようだ。実際、歩行をサポートするロボットは安くても数十万円と高額で、そうおいそれと誰もが購入できるものではないことが、事態の悪化を招いている要因のひとつになっているのではないだろうか。

そんな中、世界初の技術で国内特許を取得した歩行筋サポートギア『futto』が発売された。これは骨格筋にそって配置された前後左右のゴムが交互に収縮することで歩行の際に使う筋肉をサポートしてくれるもので、ゴムの機能を活用したメカニズムによって足の動きが軽やかになり、歩きやすくなるのだという。そして、このfuttoの大きな魅力はその価格。なんと税込でわずか33,000円。前述の歩行サポートロボットと比べると圧倒的に手が届きやすい価格で、しかも効果はロボット以上なのだとか。そんなことってあるのか?と疑心暗鬼な記者のもとに、体験取材会の案内が。これは実際に体験してみて、本当はどうなのかを見極めるしかない!と参加することに。だが、読み進めていただけばわかると思うが、そんな偏見を持って挑んだ自分を後々後悔することになるとは……。それでは乞うご期待。

futtoの装着方法を実演する株式会社YAMADA 代表取締役社長の山田好洋さん。同社は約40年にわたって医療・介護・スポーツの現場に携わっており、山田さんはfuttoの開発者でもある。なんと初号機完成までの開発期間は、わずか一週間だったそう。

futto装着体験

今回の体験会では、歩行が困難な一般の方6名にfuttoを装着してもらい、壇上で歩行する姿を実際に見るができた(内3名は当日初めてfuttoを装着)。歩行困難になった理由は皆さん異なるが、装着するだけでスムースに歩行できるようになる光景を目にして驚いた。

長谷川聖さん(55歳)
病名:ALS(筋萎縮性側索硬化症)
歩行状態:今年に入ってから歩行で転ぶことが多くなり、今年3月から歩行器による歩行。歩行器でもすり足になってきていて危ない状態。

介助者の方に支えられてようやく立ち上がることができた長谷川さんだが、futto装着後は軽く手を支えられるだけで自分の足で歩くことができた。

佐藤トモ子さん(83歳)
病名:2023年2月16日 左TKA(膝人工関節全置換術)術後
歩行状態:徒歩 跛行(波打つように歩く)

人工関節を入れた佐藤さんは普段波打つように歩いているが、装着後はしっかりと真っ直ぐ歩くことができた。装着体験終了後は「早く歩ける」と喜んでいた。

前野幸子さん(44歳)
病名:脳梗塞(令和元年)による片麻痺
歩行状態:杖歩行(装具なし)

片足立ちができず、杖を使ってもようやく歩けていた印象の前野さんだったが、futtoを装着すると杖なしで歩くことができた。

体験後、自分で歩けたことへのうれしさで涙ぐむ前野さん。その姿に、取材陣も胸にグッとくるものを感じた。

小佐井良子さん(76歳)
病名:2021年4月16日 左大腿骨遠位、脛骨高位骨切り術、半月板縫合術後
   2022年6月 同抜釘
歩行状態:独歩 杖なし歩行

すでにfuttoを装着しての歩行練習を開始している小佐井さんは、大きな手術を経験したとは思えないスムーズな歩行を見せてくれた。

徳永宜弘さん(60歳)
病名:2023年3月16日 左脛骨高位骨切り術、半月板縫合術後
歩行状態:独歩 跛行を呈す

半月前まで松葉杖をついていた徳永さんは、futtoを使用するようになってから歩けるようになり、9月の仕事復帰を目指しているという。

高木昌典さん(48歳)
病名:球脊髄性筋萎縮症(指定難病1)・上下股筋力低下
歩行状態:跛行・階段昇降に難渋

上下股の筋力が低下し、階段昇降に難渋していた高木さんは、futtoを使い出してから足が軽く感じられているそう。もともと義肢装具士だった高木さんから見ても、futtoは大変よいサポートギアだと思っていると語った。

今回登壇された方々のような深刻な状態ではないが、50代も半ばとなり膝痛で階段の昇り降りが辛い記者は、体験会終了後に実際に装着させてもらうことができた。山田社長自ら記者の足に装着してくれたのだが、まずはその手順が簡単なのと着け終わるまでの早さに驚いた。また、構造自体はシンプルなので着ける前は本当に効果があるのか疑問だったが、装着後の下半身の感覚はびっくりするくらい変化があった。まずマジックテープで腰をしっかり巻くので姿勢がよくなるし、つま先から足の付け根部分まで覆うように張られたゴムの張力で、まるで筋力がアップしたかのような錯覚さえ覚える。つまり、鍛えずして下半身の筋力がアップした感覚になるわけだ。そしてゴムの反動が自分では制御できなくなっていた動きをフォローしてくれる仕組みが、それまで諦めざるを得なかった運動能力を再び与えてくれるのだろう。試しにその場で大きく膝を曲げ伸ばししてみたが、まったくバランスが崩れずに難なく動けたことにも感動した。

そもそもfuttoは介護の場で生まれ、介護の場で活躍しているサポートギアだが、これは普通に日常生活を送ることができている高齢者にもぜひおすすめしたい。決して無理な負荷がかかるわけではないし、普段歩きの姿勢もよくなるので、今後必ず訪れる下半身老化が原因の怪我の予防につながるだろう。また、スポーツ選手がトレーニングに取り入れれば、能力向上の大きな手助けになる可能性も感じた。自分には必要ないツールだとは考えず、ぜひさまざまな人に一度試してもらいたい。きっと人それぞれの新たな可能性が見つかるはずだ。とにかく今回の体験会を通じてfuttoの効果を実感した記者は、自分の分だけでなく、杖なしでは歩けない85歳の父親と骨粗鬆症と診断された80歳の母親の分も購入することを決めたのだった。

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